2018年04月02日

屈曲動作でスイングする

 当研究所の活動目的の一つは、すべての身体動作に共通した原理を追求・整理することにある。その原理をどのように呼ぶか、名づけるかは運動者のイメージを決定づける。

 2軸動作・なみあし(常歩)として紹介してきたのだが、最近では「屈曲動作」ということが多くなった。歩行動作などの日常動作からあらゆるスポーツなどの技術まで時代が下るほど、カラダを伸展方向に使うイメージが強くなっている。

20170329平尾・羽鳥.jpg 屈曲動作という観点であらゆる動作を再考しているが、ゴルフスイングも興味深い。現在の多くのプロはダウンスイングで左ひざを伸展させている。ダウンスイングでは地面方向にカラダが落下していくので受動的に伸展させるのか、または左方向へのカラダの回転を止めるために膝を伸展させて股関節を内旋させることでブレーキをかけているのか、などと考察していた。

 最近、当研究所のセミナーにもご参加いただいている平尾プロ(右)とご一緒にゴルファーの指導に携わっておられる羽鳥トレーナー(左)と意見(情報交換)をさせていただいている。

 伸展動作でのスイングが主流になっている中、お二人は屈曲動作によるスイングを指導されている。動画は言うまでもなく青木功プロのスイング。まだ、動作研究に着手する前から独特のスイングであると認識していたが、改めて観ると究極の屈曲動作である。屈曲傾向のスイングでも他のプロはフィニッシュで股関節は伸展するのが一般的であるが青木プロの左股関節はフィニッシュでも屈曲位が保たれている。

 歩行動作に代表されるように、伸展による動作が「かっこいい」「スマートである」「正しい」というようなイメージが植えつけられていった。しかし、伸展動作はカラダを酷使する動作法である。屈曲動作を見直す時期ではなかろうか。2軸というイメージ(感覚)は屈曲動作を発現させるための一つの感覚ととらえるとスッキリする。

一本歯(後歯)下駄