2009年12月24日

腸腰筋

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 近年(ここ10年ほど)注目されている腸腰筋

 最近ではジャマイカの短距離トップ選手と日本人選手では、大腰筋の筋量がほぼ2倍違うことが報告されています。日本人はトップ選手でも彼らの約半分の筋量しかない。

 画像をご覧いただければ分かるように、腸腰筋は脊椎(第12胸椎と第1〜5腰椎)に付着している大腰筋とおもに腸骨窩に付着している腸骨筋によって構成されています。

 腸腰筋の働きは「股関節を屈曲させる」といわれていますが、屈曲とともにわずかに外旋する」と書かれている解剖学書などもあります。この動きは、腸腰筋の停止が小転子(大腿骨の内側)であることと関係していると思われます。

 さらに、常歩(なみあし)研究会では腸腰筋のもう一つの働きに注目しています。

 さて、その働きとは何でしょうか?。推測してみてください。

2009年12月06日

09福岡国際マラソン

 今年の福岡国際マラソンが6日、福岡平和台陸上競技場を発着点とするコースで行われ、昨年優勝のツェガエ・ケベデ(エチオピア)が、日本国内で開催されたマラソンの最高記録を塗り替える自己ベストの2時間5分18秒で2連覇を果たした。2位はテケステ・ケベデ(エチオピア)で、ドミトロ・バラノフスキー(ウクライナ)が3位。日本勢は、下森直(安川電機)の9位が最高だった。

 ケニア出身で、初マラソンのメクボ・モグス(アイデム)は途中棄権した。

       (2009年12月6日  読売新聞より)
 さて、沿道でマラソンを何回か観戦したことがあります。トップ集団の選手は見事なフォーム(動き)をしていますが、順位が下がるに従い動作改善の余地がある選手が増えてきます。
 マラソンは全身持久力(酸素運搬能力)が必要なことは言うまでもありませんが、順位と動作性には大きな相関があると思われます。動作の合理性はデータにはできにくいので客観性はありませんが・・・・。
 どんなスポーツのパフォーマンス向上にも、まず動作の基礎訓練が必要だと思います。そして、その土台は姿勢(立位・座位)と歩行だと思われます。 
2009年12月04日

グランプリファイナル東京(フィギアスケート)

 5日(土)に行なわれた「フィギアスケート・グランプリファイナル東京」のフリー演技。男女の2位で織田信成(関大)・安藤美姫(トヨタ自動車)の両選手がバンクーバー冬季五輪代表に内定しました。

 フィギアスケートの選手の多くはジャンプもスピンも左に回ります。

 外国人選手の中には右に回る選手もいるのですが、日本人選手はすべて左。(私が知らないだけかもしれません)

 身体の特性からは左が自然だと思います。また、日本ではスケートリンクで大勢で練習するので、リンクを左に回ることがルールとしてありその影響もあって右回りの選手がでないとも言われています。

 回転するといえば、バレエ(踊り)の回転方向は右がほとんどなのです。左に回るのは高度な技術とされています。

 先日、バレエの専門の方にお聞きしたところ、左だと回りすぎて軸が垂直に保たれないのだそうです。

2009年11月24日

相撲とかかと

 現在、大相撲九州場所が開催されています。

 最近の大相撲をTVなどで観戦して考えさせられることは、日本人の「からだづかい」の変化です。ご存知のように、大相撲の番付上位は多くの外国人力士でしめられるようになりましたが、そのことに違和感を感じなくなっています。

 本来、相撲の技や動きは「日本人のからだ」に適したものであるはずです。

 何が変わってしまったのでしょうか。もっとも顕著であるのは「かかと」が使えなくなっていること。「かかと」が浮いて前足部にのる日本人力士がほとんどです。

 下の動画は、平成19年九州場所の千代大海VS安馬(現、日馬富士)戦です。千代大海関が勝っているのですが、「かかと」の使い方は対照的です。

 日本人力士が「かかと」をつかえない(つかわない)のに対し、モンゴル出身の力士は「かかと」を上手くつかいます。

 ですから、私たちはモンゴル出身力士の動きの方に「相撲らしさ」を感じます。

 「かかと」をつかうことは、相撲だけではなく他のスポーツにも取り入れられてきたと考えられます。

 先日、興味深い記事をみつけました。

 高校野球の名門校、愛工大名電高校OB会の奥村衛会長が、同校出身者のプロ選手に「大相撲の日馬富士を見習え」とアドバイスしたという記事です。

 奥村会長によれば、「日馬富士の立会いの一歩目はかかとで着地する。千代の富士も、貴乃花もそうだった。かかとから踏み出すから相手の押す力を受け止められる」。

 野球でも、例えば一塁走者帰塁のために体重をできるだけ残しながら、早くスタートを切るためには、かかとからの一歩が必要になるという。

 (詳しくは中日スポーツの記事へ) 

2009年10月29日

二軸投手・・京大大学院から横浜ベイスターズへ

福田.JPG 今年のプロ野球ドラフト会議で、横浜は四国IL(アイランドリーグ)香川の福田岳洋投手(26)を5位指名しました。

 福田選手は小田伸午先生(京都大学)の研究室でスポーツ科学を学ぶ大学院生。2年前から大学院を休学して四国アイランドリーグでプレーしてきました。

 実は、私は福田選手にお会いしたことがあるのです。3〜4年前に、京都大学で常歩(なみあし)会を開催したときに、グランドでピッチングを披露してくれました。

 非常にバランスがいい体と投球フォームでした。小山田さんも「なかなかいいよ〜〜〜」と絶賛していたのを思い出します。

 それにしても、四国ILで活躍していたとは知りませんでした。

 彼は1メートル81、81キロの右腕で、最速147キロの直球と数種類の変化球を持っているようです。入団2年目の今季は8月にリーグ月間MVPに輝くなど10勝5敗の成績を残しました。

 球団関係者によれば、「球持ちが良く、投球の構成がいい。球質にも優れて先発に向いている」とのことです。

 来シーズンは、福田選手と横浜ベイスターズに注目してみます。

 皆様もご声援よろしくお願いします。

2009年10月27日

え〜〜〜っ、エアロビクス??

P1010662.JPG 4月からお世話になっている奈良高専の体育授業、トランポリンセパタクローも取り入れられていることは紹介しました。

体育教官室に入りますと

「先生もやりますか〜〜」

「何を??」

「エアロビクスです」

「え〜〜っ?」というわけで、生まれてはじめてのエアロビクスに挑戦。動きの勉強をしているのに生まれてはじめての体験とは・・・・怠慢??(笑)

 エアロビクスって、スローの動きの方が難しいんですね。改めて、スロートレーニングの意味を考えさせられました。

2009年10月22日

骨盤の前傾

 昨日は、日本公衆衛生学会総会「健康づくりと運動」自由集会で、小田先生とともに講師をつとめさせていただきました。

 懇親会で「骨盤前傾の意味が分かりました」と受講者の方が言われていました。骨盤がかなり深く前傾するとイメージされている方が多いようです。

骨盤前傾.jpg

  これは昨日使用したスライドの中の一枚です。骨盤前傾とは、後傾した骨盤を前傾方向にたてに回転させることを言います。

 実際には、スライドのようにほぼ垂直に立った状態とイメージしていただいていいと思います。

 そして理想の角度は競技によって異なります。常に前進する陸上の走競技などは前傾角度がより深いと思われます。歩き方と同じで、正しい角度はありません。その競技やその方の理想的な角度を見つけることが大切だと考えます。

2009年10月11日

社交ダンスの組み方(ホールド)

syakoudans.jpg

 「片踏み」について剣道(剣術)人力車(車夫)のことをこのコーナーやメールマガジンで書きました。

 人力車に関して、連続動作は左の片踏みではないか、と書いたのですが「社交ダンス」について興味深いメールをいただきました。

 ダンスの男女の組み方(ホールドの仕方)は、男性の左手と女性の右手を合わせます。(稀に逆の場合もあるようです・・・逆ホールド)

 用語の使い方がおかしいかもしれません・・ダンスがご専門の方々、ご指摘ください。

 社交ダンスは、男性は女性を右におきリードします。その動きは、常に男性の左半身が先取りする、まさしく左の片踏みです。

2009年10月09日

片踏みの文化

 この頃「片踏み」にはまっていまして・・・(笑)、先日も剣道(剣術)に関して片踏みの記事をこのコーナーで書いてみました。

 剣道に限らず、日本の武道(武術)の基本は「右の片踏み」(右肩と腰が前にでる)です。しかし、格闘技の多くは「左の肩踏み」が基本。

 そうすると動きの特性から考えると「走歩行」なども「左の片踏み」ということになります。(理由は省きます・・・企業秘密か(秘伝)・・笑)

 そこで飛脚や車夫(人力車)の画像などをあたりました。

 やはり、「左の肩踏み」がとても多いのです。たぶん、「右の肩踏み」では長い距離は進めないのだと思います。

 これは現在の走歩行でも同じ。研究会で以前、マラソンや駅伝競技などで右肩を後方に引くようにして(スイングさせて)走る選手が多いと話題になったことがあります。

 データがないので分かりませんが、「左の片踏み」で進む選手が多いのだと思います。つまり、私たちは体幹(肩のライン)に対して垂直方向(まっすぐ)進むのではなく斜めに進む方が合理的なのかもしれません。

 そういえば、馬も犬などの4つ足の動物も斜めに走ります。 

2009年10月05日

常歩剣道の行方

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 数年前から「常歩(なみあし)剣道」などというものを提唱してきました。(そんなつもりはなかったんだけど・・・笑)

 剣道の歴史や動きを追及すればするほど、「常歩剣道」が現代の剣道から離れていく・・。恐ろしいくらいに。

 最近では、構えの左足先が60〜70度横を向くようになってしまった。

 「本当のナンバ常歩」(2004年のときには左足は30度開く・・・と書いたので、それから倍以上開いている。撞木足どころではない。それに左踵はついたままだ。

 奈良に赴任してから、じっく歩きから見直してみた。

 今のところ行き着いたのは片踏み。左右の自然体(または半身)のまま前進する歩法だ。本来の歩き・走りは片踏みではないのか。

 体幹の正面に進む歩き方はとても難しい。片踏みは安定します。

 上の画像は、「二天一流」(宮本武蔵から発した流派・・現在はいくつもの分派がある)の形なのですが、右の二刀をたずさえている方の後ろ足は80度ほど外を向いています。

 この構えを見ると、左足だけが外を向いている(外旋位)ようだが、実は右足も左足も同様(ほぼ同角度)で外旋している。

 これによって、右自然体(半身)から左自然体(半身)へ移行できる。 

 これが片踏みの極意・・・大げさかな〜〜・・笑。

一本歯(後歯)下駄