2009年09月03日

村上選手(やり投げ)のステップ

 世界選手権陸上ベルリン大会(09)で見事に銅メダルを獲得した村上幸史選手。彼のステップに着目しました。

 

 

 この動画を見てください。最初に投げるのが「バシレフキス選手」、次が「村上選手」です。

 最後の3歩に注目してください。

 右投げであれば、最後の3歩は、「左」・「右」・「左」なのですが、村上選手は「右」が2回接地します。

 接地の順序で言うと「左」・「右」・「右」・「左」です (接地4歩前の「右」を引きずっているとみることもできます)。

 このステップは、やり投げの技術としてあるのでしょうか?。

 最初の「右」の接地は、つま先を引きずるようにしてステップしています。このステップにより、右が早く出て行くのを抑えています。最後の2ステップまで、左が先行し右をのこすかたちをつくっています。

 この動きがやり投げの技術にないとすれば、非常に巧妙な動きを取り入れていると言えます。

 そして、このステップは「ホッピング」の効果を生み出しています。「ホッピング」とはケンケンです。片足で距離を出して跳ぶ動作をさしますが、「ホッピング」は体幹(骨盤)の前傾を保つ効果があります。

 二軸動作的に言うと、このステップにより右軸をのこすとともに、早くからだが起き上がることを防いでいます。

 上の画像で分かりにくい場合は次の動画もみてみましょう。

 

 このステップ(まだ名称をつけてません・・すでにあれば教えてください)に酷似した動作を、ジャマイカの短距離選手らがスタートで使います。2歩目を引きずるように踏んでいきます。

 これも、前傾を保ちハムストリングのテンションを維持するためのものだと思われます。

 「やり投げ」については、今泉諭先生(群馬県立大間々高等学校)よりレポートを投稿していただきました。是非、ご覧ください。

http://www.namiashi.net/category/1257087.html

(投稿レポートのコーナーよりダウンロードしてください)

2009年08月28日

体幹アーチと骨盤の角度

 世界陸上ベルリン大会、尾崎好美選手がマラソンで銀メダル。

 彼女の走りの特徴は、体幹のアーチにあります。中国の白雪選手とにデッドヒートの動画をご覧ください。両選手の体幹アーチが明らかに違います。

 アーチがあると骨盤は前傾します。アーチが小さいと後傾します。なかなか尾崎選手のように体幹アーチと骨盤の前傾を崩さずにマラソンを走る選手はいません。西洋人的なフォームです。

2009年07月17日

アプラサ

 カンボジアには、『アプサラ』という舞踊が在ります。



 このアプサラの主要動作は、片足で立って微動だにせず、少しずつゆっくり動かしていく動作です。 手先や足先は、背屈(屈曲)させるのが基本です。

 ゆっくり動くことは、とても難しいです。このときに必要となるのが「身体軸」だといわれています。 「身体軸」というとらえ方や感覚は、アジアでは当たり前のこととして存在してきました。

  静的だからこそ、アジアには身体の軸という感覚が根付き、逆に、動的に動く踊りが多い西洋では、あまり動いている場合の軸感覚は無いのかもしれません。

 さて、アプラサの基本は、軸足(踏み脚)の膝を少し曲げて、お尻を突き出す姿勢だそうです。これを『ソンコット・クリアン』(重心を下に置く)と言うそうです。

アプラサ.gif

 この姿勢がゆっくり動くための基本です 

 あるプロ野球の監督さんが、出来るだけゆっくりスイングする練習を選手達にさせていた・・・・という話もあります。

 常歩・二軸動作のトレーニングにゆっくり一足長で走るLSDがあるのですが、ほとんどの方は途中で速くなってしまいます。

 どうもゆっくり動作することとスポーツのパフォーマンスには相関がありそうです。すばやく動ける選手は、超ゆっくり動ける。

 足関節を屈曲位に保ったり、膝関節を伸展させないことと関係があると思われます。私たちは、このような感覚を屈曲感覚と名づけました。

 ゆっくり動作するときと速く動くときには、この屈曲感覚が必要だと思われます。 

2009年06月25日

「二軸サッカー」全国大会(インターハ)へ

0621_a.jpg 数年前より「二軸サッカー」を積極的に取りいれていただいた、浦和南高等学校サッカー部が20日(土)、準決勝で勝利し19年ぶりの高校総体出場を決めました。

 埼玉新聞の記事によれば「前半12分に先制を許したものの、蒸し暑さの中、時間の経過とともに足が止まった相手とは逆に、動きはむしろ鋭さを増していった。」とのこと。

 後半は相手を圧倒。終わってみれば6−1で圧勝しました。

 浦和南は「赤き血のイレブン」の主人公玉井真吾のモデル永井良和氏を輩出した名門中の名門チームです。

 常歩(なみあし)研究会の中村泰介氏も何度も足を運び、二軸サッカーの講習会などを開催してきました。

 「二軸を個人で取り入れている選手は多いが、チームとしての全国大会出場ははじめてだと思う」と中村氏。

 浦和南高校サッカー部の全国大会出場は2001年の全国高校選手権以来、高校総体出場は1990年以来です。

 今年のインターハイ「近畿まほろば総体」は、8月1日開会式、2日より競技が開始されます。浦和南高校サッカー部に注目です。

浦和南高校の初戦が決まりました。

8月2日   浦和南(埼玉) 対 草津東(滋賀)  

        12:00 橿原公苑陸上競技場

 草津東高校は滋賀県予選決勝で野洲高校を1−0で破っての出場です。好試合が期待されます。両チームの健闘を祈念します

 浦和南高等学校は3−1で草津東高等学校に敗れました。しかし、浦和南イレブンの柔らかい動きに目をひかれました。両チームの皆さん、すばらしい試合をありがとうございました。

 

インターハイ『良県が主催です。8月1日開会式で、2日に第1試合が予定されています。

2009年06月03日

気鎮めの型・蹲踞(そんきょ)

 日本人のからだづかいを最も原型近く残しているのものの一つは相撲です。

 私たちも相撲の稽古の中から四股によるトレーニングを推奨していますが、先日相撲の専門家の方より蹲踞(そんきょ)について教えていただきました。

蹲踞2.jpg

 

@お尻とかかとが開いていると・・・あなたは足首がかたい。足首がかたい。足首がかたいと怪我(捻挫)しやすかったり、踏ん張れない、粘りがない、疲れやすい。

A膝の間が開いていないと・・・あなたは股関節がかたい。股関節がかたいと怪我(膝や足首)しやすかったり、横への動きが鈍い、粘りがない、疲れやすい。

Bあごの下・脇が開いていると・・・あなたは姿勢が悪い。姿勢が悪いと、体幹(腹筋・背筋)が弱い。字が汚い。上半身と下半身のつながりが悪い。踏ん張れない。 

2009年05月28日

二軸ライディング(09.05.28)

二軸ライディング.jpg業界きっての理論派ライダー【和歌山利宏さん】

 近年、スポーツ界で注目を集める「2軸理論」を取り入れた、最新のライテク理論を徹底解説したDVDです。CGアニメーション、全方向車載カメラを駆使し、バイクが「曲がるメカニズム」と「体の使い方」にポイントを置いて分かりやすく解説しています。

 ところで二軸走法ですが、非常にフォームがコンパクトになるようです。一軸の『どっこいしょ』スタンスからとてもクイックな走りに変わります。日頃のイメトレの方法から実際のライディングポジションまで詳しく説明されています。そういえば近年のスポーツ界では確かにこの理論を取り入れている理由が分かるような気がしますね。

 和歌山さんは、私(木寺)が赴任した奈良高専の卒業生です。DVDを拝見しました。すばらしいの一言です。荷重・抜重の理論はスポーツ界の比ではありません。スポーツ関係者・二軸関係者必見のDVDです。

2009年05月27日

「膝を抜く」とは(09.05.27)

 最近、膝を抜という動作にスポーツ界(研究も含めて)が注目するようになりました。

 この膝の抜については、「常歩の身体操作」のコーナーにもとりあげたのですが、スポーツ界での膝の抜き直後の地面反力伸張反射によって大きな力(筋力)を発揮するための動作であるととらえられているようです。

 私自身、著書などに膝をを書いてきましたので責任を感じています。

 しかし、膝の抜は多くの武術(武道)で伝わってきた身体操作です。

 膝を抜いて、その後の地面反力伸張反射を利用するというとらえ方(見方)では本質に迫ることはできません。

 膝を抜くという身体操作は、膝を抜いて重心がわずかに落ちる、または重心位置は変わらなくても足底屈曲(投手).jpgからの反力が減少する刹那(瞬間)に意味があるのです。

 その後の、地面反力伸張反射などの利用は付随的なものです。

  この原理は、多くのトップアスリートは無意識に利用しています。

 多くのスポーツでは、重心の上下動が行われています。

 例えば、野球の投手の多くは、プレート側の軸脚を投球動作の早い時期で屈曲させていきます。なぜでしょうか?。次の動作で軸脚を伸展させてその力を腕からボールへと伝えるためでしょうか?。

 軸脚の屈曲、その後の伸展動作のためだけではなく屈曲そのものに意味があるのです。

 この膝抜き(伐重)の原理は徐々に明らかにしていくことにします。

2009年05月17日

杉本明洋選手、5000M競歩で日本新記録

 二軸動作・常歩(なみあし) が世に出るきっかけとなった、京都大学(大学院)出身の杉本明洋選手(綜合警備杉本1.jpg保障(ALSOK)陸上部所属)が、東日本実業団陸上選手権(第1日・09年5月16日)の5000メートル競歩で日本新記録(18分56秒70)で2年ぶり2度目の優勝を果たしました。

 一度は森岡選手に先頭を譲った杉本選手は、1000メートル以上のロングスパート。一気に先頭を奪い返し差を広げて日本新のゴールを切りました。

 「18分台が出てしまった。実感はない。どの種目でも日本新を出したのは初めて」(杉本選手談)

 起床すると左足に痛みがあったらしく、自身でも驚きの結果だったらしい。昨夏の北京五輪、今夏の世界選手権とも代表入りできませんでしたが、ますます進化を遂げているようです。

 今後の活躍に注目しましょう。ご声援をお願いします。(写真は日本陸上連盟の公式HPより)

 

2009年05月08日

2軸感覚スイング

img0021.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 浜田節夫プロ(日本プロゴルフ協会ティーチングプロ)が『ニ軸感覚スイング』(毎日コミュニケーションズ)を発刊されました。

 2軸によるスイングは、以前、ニックファルド選手らを育てた名コーチのレッドベターが推奨して有名になりました。「アスレチックスイング」として日本も伝わりました。「アスレチックスイング」に限らず、一般的なスイング理論では、バックスイングからトップでは、右(軸)に乗るように習います。

 練習の際、ほとんどのゴルファーはゆっくりした動作でスイングイメージをつくりながら、ボールを打つときは速い動作でスイングします。これはプロでも同じ。

 しかし、実際の速いスイングでは右軸から左軸へを常に同じタイミングで行うことは至難の業です。「2軸感覚スイング」は、多少乱暴に言えば「左軸」のみの操作で行います。 この動き(感覚)を可能にするのが、バックスイングとダウンスイングで左の股関節を外旋位に保つことだと浜田プロはいいます。

 股関節の内外旋に着目することによって「2軸感覚スイング」が生まれたともいえるでしょう。

  (写真は『2軸感覚スイング』(毎日コミュニケーションズ)より)

2009年04月07日

2軸感覚スイング

2軸スイング.jpg 浜田節夫プロ(日本プロゴルフ協会ティーチングプロ)が提唱する『ニ軸感覚スイング』を体得するための実用書が発刊されました。

 愛媛県松山市を拠点に活動し、多くのアマチュアゴルファーから師事される浜田ティーチングプロが、これまで通説とされてきたゴルフ理論に真っ向から疑問を投げかけます。

 アマチュアゴルファーは、プロと同じスイングをしようとしても不可能。

 「合理的な身体操作を覚えれば、筋力がなくても飛距離は出せるし、ショットの方向性も安定する」と浜田プロ。

 

【著者略歴】 浜田節夫(Setsuo Hamada)
PGAティーチングプロ。日本プロゴルフ協会の福沢孝秋プロに師事し、競技生活の経験から得たスイング理論を、いよてつゴルフアカデミーにて指導中。京都大学の小田伸午教授らとともに身体操作を研究し、独自のスイング理論を構築。

詳しくは「毎日コミュニケーションズ」のHPをご覧ください。

http://book.mycom.co.jp/book/978-4-8399-3049-3/978-4-8399-3049-3.shtml

一本歯(後歯)下駄