2011年10月10日

剣道の構えと「骨盤の傾き」

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  三保の松原で開催された「のび剣」(第32回のびのび剣道学校)に参加いたしました。常歩剣道も取り上げていただきました。今回、あらためて実感したことが構えでの「骨盤の前傾」です。

 上の2枚の写真を比べてください。「のび剣」に参加された女性剣士なのですが、左は従来の「中段の構え」です。竹刀を持たないで、骨盤の角度を調節してもらいました。右が、その構えです。右の構えにすると、ご本人から「こんなに前かがみでいいんですか〜〜」と。

 「前かがみになんてなってませんよ、写真を撮ってみましょうか」というわけで構えを撮影。右の写真をご覧になって驚いておられました。私もはじめて骨盤を前傾させた時には、ゴルフのスタンスのように前かがみに感じたことを思い出しました。実際には、体幹は理想的に立っていますが、骨盤が前傾することで体幹全体が前傾していると錯覚するのです。

 左の骨盤の角度では、柔らかく細かい竹刀操作は難しいのです。右の角度で稽古を重ねると上達が早い思われます。多くの剣士の皆さんは、左の写真のように構えています。

 

 

 

 

 

2011年10月03日

ボウリング投球時の脚のクロスは?

ボウリング.jpg 最近、ボーリングが再流行の兆しがあるとか。こちら(大阪)では、日曜日の深夜に女子プロの番組が組まれてる。(番組名はなんだったか??)

 ボウリングは案外運動量を確保できるらしい。3ゲーム投げた場合の運動量を他のスポーツと比べてみると、マラソンなら7分30秒(距離にしておよそ3`)、テニスなら20分、サイクリングは20分(距離にしておよそ8`)、散歩ならば70分(距離にしておよそ4〜5`)に相当するそうだ。

 運動量が確保できる理由の一つは、ボールの重量にある。重さは一般に4から16ポンド。1ポンドは約456グラムだから、16ポンドなら7キロ以上になる。

 さて、ボウリングの投球動作、フィニッシュでは脚をクロスさせる独特のフォーム。様々な投球があるが、この脚のクロスだけは共通している。この動作は何を意味しているのだろうか。そして、その機能は何か。ボールの重量と関係しているように思われる。(写真は栃木県ボウリング協会のHPより)

 

2011年09月04日

ボルト・・やはり強かった、200M金メダル

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 世界陸上2011(テグ大会)、男子100M決勝でフライングによる失格のボルト選手が、200M決勝では19秒40で2連覇を果たした。スタートのリアクションタイムは、決勝出場選手中最下位の0秒193。いかに慎重にスタートを切ったかが分かる。しかし、その後は大きなストライドで100メートルのコーナーを回り終えるころには、ディックス選手(米国)、ルメートル選手(フランス)らを置き去りにした。19秒40は今季世界最高。ここ2シーズンでは自己ベストの記録だった。

 今回の世界陸上、選手の下肢の動きに注目していた。特に、黒人選手。白人選手や日本選手の走りと比して違いが顕著だ。一つは、膝が最大限に屈曲してる選手が多いこと。そして、前方に振り出された膝(モモ)の位置が低いことだ。そのために、黒人選手の足部は前後ではなく上下に動いているように見える。股関節の動きを抑えてターンオーバーを速くしているのか。

 研究会の他のメンバーは、肩甲骨と上肢の動きの変化にも注目しているようだ。これらの変化は、アンツーカーからタータンへと走路が変わり、さらにタータンも反発力が強くなる傾向にあることが原因なのかもしれない。走競技も走路(道具・用具)の変化によってその技術が変容していく。

2011年08月28日

ボルト・・まさかの失格

 世界陸上(2011)の100M決勝で、ウサイン・ボルト選手がまさかの失格。金メダルを奪取したのは、ボルト選手のトレーニングパートナーのヨハン・ブレーク(21)で、向かい風1・4メートルの中、9秒92を記録した。ボルト選手、位置についての号令で珍しく吠え(声をだし)た。何か、いつもと違っていたのかもしれない。

 ビデオをスローでみると、となり6コースのブレーク選手がわずかにからだが先に動いている(動かしている)。武道などでいう「懸る(かかる)」という状態だったのか。理想の状態は「懸」と「待」が一致した状態だ。「懸待一致」という。「懸(けん)」が強いと、相手や周囲のわずかな「動き」に反応してしまう。「待(たい)」が強いと素早い反応ができない。

 それにしても、ボルト選手の走りが見れなかったことは残念。フライング即失格は、今回から採用されたルールだが、やはり再考の余地はあるだろう。200Mでの走りに期待しよう。

2011年08月28日

世界陸上(2011) ボルト余裕の予選突破

 陸上世界選手権第1日(27日、韓国・大邱)、男子100メートルでは世界記録保持者のウサイン・ボルト(25)選手(ジャマイカ)が楽々と予選を突破した。

 怪物の独壇場だった。男子100メートルで予選6組に登場したボルトはスタートからトップに立つと、爆発的なスピードで周囲を圧倒。50メートル過ぎには後方を振り返る余裕を見せ、すぐに力を抜き始めた。それでも全体トップの10秒10で準決勝へ。

 故障の影響から、今季はベストにはほど遠いとも伝えられていたが、その走りは他を圧倒した。優勝候補筆頭であることは間違いないであろう。

 今回、注目しているのは、各選手の下肢のたたみ方。短距離に限らず、中長距離でも、遊脚の膝をたたみこんで前方に素早く切り返す走りに移行しつつあるよう感じられる。写真は、ボルトの右脚のたたみだ。ほぼ完全に右踵が右大腿後部に接するようにたたみ込まれている。

2011年08月20日

投球動作と頭部

 第93回全国高校野球選手権大会(阪神甲子園球場)の決勝、日大三(西東京)が光星学院(青森)を11―0で破り、10年ぶり2度目の全国制覇を果たした。 2年ぶり14回目出場の日大三は、強力な打線で勝ち上がり、初優勝した第83回大会(2001年)以来となる決勝に駒を進め、参加4014校の頂点へ登り詰めた。1974年に東京大会が東西に分かれて以降、西東京勢としては第88回大会(06年)を制した早稲田実以来、4度目の栄冠。

 青森県勢の決勝進出は実に42年ぶり。太田幸司投手をようして、松山商業との18回引き分け再試合で敗れ準優勝に輝いた三沢高校以来だった。私たちの年代では「語り草」の一戦だ。心情としては光星学院に勝たせたいと感じていたのは私だけではなかろう。

 今日は吉永(日大三)・秋田(光星)両投手の動作について記してみる。両投手とも右の本格派、将来を嘱望される優秀な投手であることには間違いない。しかし、投球動作に関してはかなり差異がみられる。特に頭部の使い方。

 両投手とも左足をステップ(接地)する局面では、頭部が一塁側に倒れている。しかし、吉永投手(日大三)は、その後リリース直後まで頭部が一塁側に倒れたまま、その後頭部を三塁側に戻している。一方の秋田投手(光星)は、左のステップ後、すぐに頭部が三塁側に戻り始める。リリース時には、ほぼ頭部が垂直に立っている。その後、三塁側に倒れていく。頭部の操作は、肩の開き(右肩の出方)に関係する。頭部を傾けると同側の肩が前方へ出ていく。

 吉永投手は頭部の戻しが遅い分、腕が遅れて加速しながら出ていく。バッターとしてはタイミングがとりにくいか。しかし、制球力に多少難があるかもしれない。一方、秋田投手は、頭部が立っている分、コントロールがいいはずだ。しかし、多少開きが早いフォームとなる。打者からは見やすいのかもしれない。ただ、吉永投手に比べると、無理なく合理的な動作だ。

 この投球フォームによる頭部は、さらに洗練されてくると、左右に振ることなく操作される。下の写真はダルビッシュ投手。投球動作のスタートからフィニッシュまで、ほぼ頭部を垂直に保ち、可能な限りわずかな頭部の動きで「体幹」を操作している。 

 

2011年08月11日

〜起源探訪〜 生まれたるは関西

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  eo光チャンネルの番組「生まれたるは関西」(日本の美意識を今に伝える〜京履物司 祇園ない藤〜)に、小田伸午先生(関西大学人間健康学部)と私(木寺・奈良工業高等専門学校)が出演します。江戸時代までの日本の伝統的履物と歩きについて解説いたします。ぜひ、ご覧ください。

放送日時 8月17日(水)〜9月6日(火)放送

期間中は何度も放送されます。(いずれも14分番組です)
 ・月曜(8/22・29・9/5)    11:15〜
 ・火曜(8/23・30・9/6)     8:00〜 
 ・水曜(8/17・24・31)        13:00〜 / 19:45〜
 ・木曜(8/18・25・9/1)       7:30〜 / 20:30〜
 ・金曜(8/19・26・9/2)     13:30〜 / 23:30〜
 ・土曜(8/20・27・9/3)     16:45〜  / 20:30〜
  ・日曜(8/21・28・9/4)   13:30〜

尚、番組はネットでもご覧いただけます。上のタイトルのロゴをクリックしてください。ネット配信は、8月17日(水)より一か月半の間、ご覧いただけます。

 放送(ネット配信)終了しました。 

2011年07月18日

なでしこジャパンおめでとう

 もう、結果を言うまでもない。なでしこジャパンが女子W杯で、世界一の座についた。早朝(夜中か?)目が覚めた。TVのスイッチを入れるとW杯の映像が・・・。準決勝のスウェーデン戦では、日本選手のステップが細かく見えた。サッカーやラグビーでは、歩幅がせまく見えるチームが技術的に優っている(私はそういう見方をしている)。スウェーデン戦では、技術的に圧倒していた。

 しかし、このアメリカ戦は、技術的にはアメリカがいいように感じられた。予想通り苦しい展開。それにしても、前半はアメリカの猛攻をよくしのいだ。後半、多少日本ペースになってきたかと思われた24分、縦パス一本からモーガンのシュート。正直、勝負あったかと思われた。しかし、前半よりもはるかにボールを支配していた日本は、後半36分、サイドからの速いクロスを丸山がキープ、相手のクリアがこぼれたところを宮間あやが見事に反応して同点。いつもは、仕事柄、両チームの動作をみているのだが、この一点で完全になでしこのサポーターになってしまった(笑)。

 後半、残り10分弱で追いつかれたアメリカチームの落胆は想像に難くないが、延長前半終了間際、左からのクロスをワンバックが狙いすましたヘディングシュート。しかし、延長後半終了4分前、宮間選手の左コーナーキックに、澤選手がニヤサイドに走りこんで神業とも思えるシュートで同点。

 PK戦前、映像に映し出された笑顔で選手を送り出す佐々木監督のすがたに勝利を確信した。一方、アメリカ選手は硬い表情。PK戦では、GKの海堀選手がファインセーブを連発。最後は、熊谷選手のPKがゴールネットを揺らし、日本の勝利。少し遠慮しているかのような熊谷選手のガッツポーズに日本女性らしさが垣間見えた。

 それにしても、感動的なゲームだった。そして、この勝利は日本のサッカー界に大きな自信をもたらしたと思う。私は、日本人にはサッカーは向かないと言ってきた。その理由はリズム感。日本人はサッカーのような連続動作が苦手だ。しかし、日本の若者は欧米の音楽や言葉を頻繁に耳ににしながら育つ。もう、日本語のリズムと生活様式からくる体感は変容しているのかもしれない。

 少し考えてみれば、ペレ、マラドーナ、メッシ・・・・、思いつく超トップのプレーヤーの中には、日本人と大差ない体格の選手がいる。今回のなでしこの勝利は、サッカーが体格的に劣る日本人でも十分に戦える時代に入ったことを証明してくれたのかもしれない。

 

2011年07月04日

「左重心」の浅井選手・・G1を初制覇

 「東日本大震災被災地支援・第20回寛仁親王牌」の決勝戦が3日、新潟・弥彦競輪場で争われ、浅井康太選手(27=三重・90期)が優勝しました。三重県登録のタイトルホルダーは海田和裕(65期=引退)以来2人目、また90期以降のG1優勝は深谷知広(21・愛知=96期)に次いで2人目。

 浅井選手は、五体治療院(小山田良治代表)でからだのケアを欠かさない「左重心」の選手です。下の動画をご覧ください。決勝戦の様子です。

 

 4番(青)が浅井選手、「左重心」というより「左の片踏み」です。「左半身」で進んでいます。 浅井選手は、仲間内では「Mr.左重心」とよばれているらしい。小山田さんのブログ「常人歩人って・・」にも、ニックネームの「コス☆丼」としてたびたび登場しています。(どうして「コス☆丼」なの??)

2011年07月02日

クロール・・・前でキャッチする

 先日、クロールの動作について、水泳の専門家の方と話していました。このHPでは、あまり水泳は取り上げていないのですが、「優秀な選手はキャッチする位置が前にある」ということをお聞きしました。可能な限り前方でキャッチすることによって、長く水をかく(プル)することができます。まず、クロール動作の基礎を理解するために下の動画を見てください。

 キャッチとはどういうことか確認してみてください。動画の中盤に説明されています。「エントリーキャッチスカーリングプルフィニシッシュリカバリー」という一連の腕の動きを理解ましょう。クロールの推進力は、7割〜8割が腕の動きによってつくりだされます。キックの推進力はそれほど多くありません。

 さて、水を前方でキャッチするにはどうしたらいいでしょうか。イアンソープ選手の動画を見てみましょう。

 イアンソープ選手は、水を前方でキャッチしています。動きをみる時には、どんな競技でも共通しているのですが、からだ全体の関連(連鎖)をみる必要があります。特に、体幹と四肢の動きをみるようにします。例えば、水中で水をかく(プル)のは手(腕)ですので、どうしてもその動きに惑わされます。そうではなく、体幹の動きでキャッチ動作をみてみてください。まず、肩のローリングとキャッチ・プルの関係をとらえてください。キャッチやプルは腕ではなく、肩(体幹)のローリングによってつくりだされていることがわかります。

一本歯(後歯)下駄
五動 新体操操作術
五動慎体操作術.jpg