2015年01月23日

寒稽古

DSCN1442.JPG 武道には「寒稽古」「暑中稽古」というような稽古法が伝わっている。当然、本学(九州共立大学)剣道部も寒稽古を実施。今年は「かかり稽古」の時間を増やした。最終日の今日は90分間、「基本」と「かかり稽古」のみ。「かかり稽古」でもどうにか上肢と下肢の協調が保たれるようになってきた。竹刀の振り上げは左で踏むことが大切。部員の成長を祈ります。

2014年05月13日

本田博照プロ来学

honda.JPG 山口県の本田博照プロ(ボウリング)が来学されました。先日、青山エースレーンで開催された「有元塾」でお会いし「二軸動作」に興味を持っていただきました。

 歩行動作やストレッチ・トレーニング方法など懇談も含めて90分ほどカラダを動かしていただきました。本田プロは野球の投手のご出身で学生時代はプロも注目する右腕。右ひじを痛められたこともあってボウリングに転向。

 左右の荷重傾向は投手の特性がそのまま残ってました。その左右傾向を変えるトレーニングをお教えしました。ボウリング選手へのはじめての動作改善指導でしたが、有意義なことを学べました。ありがとうございました。

2014年01月31日

勝利至上主義の功罪を問う

 先日掲載しました「体罰問題を考える」の記事をご覧になった毎日新聞から「武道論」の授業の取材を受けました。

 まず、体罰という用語に違和感があるので、私は「暴力的指導」を言っています。本来、「罰」とは「罪」を犯した時に科せられるもので、武道・スポーツ現場の指導ではなじまない言葉だと思われます。

 取材当日は、勝利至上主義が「暴力的指導」を誘発しやすいことをテーマとしました。なぜ「武道論」で取り上げるかというと「武道」の評価体系には「勝敗」とは異なる「体系」があり、それを取り戻すことが「暴力的指導」を克服する一つのカギであると考えているからです。

 明確な回答はありませんが、学生一人一人が真剣に取り組んでもらいたい課題です。

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(画像をクリックするとPDFでご覧いただけます)

2013年11月22日

講習会「錯覚のスポーツ身体学」(大阪・桜宮高等学校)

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 22日は桜宮高等学校、体育科・スポーツ健康科学科の2、3年生対象に、講習会を行いました。日頃から、体育・スポーツの専門的な授業などを受けていることもあり、彼らの理解力もすばらしく、熱心に受講していただきました。写真は、外旋立ちの効果についての簡単な実験です。

 体育科・スポーツ健康科学科は、来年度より人間スポーツ科学科に生まれ変わる予定だそうです。桜宮高等学校のますますのご発展を祈念します。

2013年09月24日

31年ぶりの再会

DSCN0679.JPG 31年ぶりの再会でした。2013年9月22日(日)〜23日(月)に講師をつとめさせていただいた「第34回全国のびのび剣道学校」で、大学の先輩である長谷川智(さとし)氏と再会しました。

 長谷川氏は大学から大学院に進学され身体論を学ばれました。その後、甲野義紀先生にも師事されています。東京都私立桐朋学園高等学校の金田先生に甲野先生をご紹介したのが長谷川氏です。現在は、桐朋学園高等学校や一橋大学等で身体論やボディーワークの授業を担当されているほか、自らは修験道を修行されています。

 お互いの活動は知っておりましたので、それぞれの身体観や武道観を語り合うことができましたが、その修行の方向性が全く同じでした。その方向性とは「自らの心身を薄めていくこと」と言えます。身法や心法を用いて自らを無にすることが究極の目標です。そして、そのためには動作の抵抗をなくす必要があるのです。長谷川先輩はそれを剣道から離れて体現されようとし、私は剣道で体現しようとしたと言えるかもしれません。

 不思議なもので長谷川氏との再会は、郷愁を感じさせるものでした。

 のびのび剣道学校は40名の参加があり、熱心に受講していただきました。受講された皆様、そしてスタッフの方々、ありがとうございました。

2013年08月10日

本当はすごい!ラジオ体操

本当はすごいラジオ体操.gif ウェルネス戸畑で開催された、北九州市社会福祉ボランティア大学で「本当はすごい!ラジオ体操」の講義をさせていただきました。ラジオ体操第一を例に、体幹の動きを中心に説明させていただきました。以前は、高齢者などの健康増進にはウォーキングが推奨されてきましたが、ウォーキングでは筋力アップがそれほどのぞめないことが分かってきました。

 やはり、ウォーキング(歩行)は移動手段として考え、筋力の低下を防ぐ手立ては、ケガがないラジオ体操などの徒手体操を用いることがいいと思われます。上は講義で用いたスライドの一部。第一の5番目の体操は体幹の「伸ばす・縮める」の動作であることを示しました。参加者の皆様、お世話いただきました市民センターの職員の方々、ありがとうございました。

2013年07月28日

「からだ」と「技」を繋(つな)ぐもの

 今年(2013年)3月までの2年間、大学教員をしながら学生の身分でした。大阪教育大学大学院健康科学専攻に所属していました。剣道の技術論で修士論文を書かせていただきました。この修士論文は平易に改変してスキージャーナル社より著書とじて発刊されます。

 さて、ここでの中心課題は「日本刀」と「竹刀」の関係なのですが、剣道の発展過程を通じて明らかにしたかったことは、「動作原理」についてです。「動作原理」とは、「からだ」と「技」をつなぐものです。現在のスポーツトレーニングでは、筋力トレーニングなどで「からだ」をつくること、また専門技術習得の訓練をすることは盛んに行われています。しかし、「からだ」と「技」(パフォーマンス)繋ぐためには、「動作原理」の習得が必要ではないかと思われるのです。その「動作原理」の一つが「常歩(なみあし)」です。

 そして、その「動作原理」を習得するほぼ唯一の方法は、その「動作原理」を体現する「歩行」を習得することと言えるのです。つまり、どんなにすばらしい「からだ」を手にいれたとしても、日常の「歩行法」に代表される「動作原理」を身につけない限り、すばらしい「技」は発現しないと考えられるのです。古来、武術では「歩行法」が重要視されてきました。日本の武道(武術)にありスポーツにないものは、明らかに「動作原理」の修練方法だと思われます。例えば、武道(武術)に伝わる「型」は明らかに「からだ」と「技」をつなぐ「動作原理」として機能しています。

 「からだ」と「技」(パフォーマンス)をつなぐ「動作原理」という視点こそ、これからのスポーツに必要ではないかと思われます。今回の論文では「動作原理」を共有することによって「日本刀」の特性を「竹刀」でも受け継ぐことができることを述べました。「常歩(なみあし)」とは、「からだ」と「技」を繋ぐ「動作原理」であり、ゆえに様々なスポーツにおいて機能すると考えれるのです。

2013年07月17日

北九州市市民センター館長研修会「からだにやさしい歩き方」

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 本日は「からだにやさいい歩き方」いう内容で講演をさせていただきました。北九州市の市民センターの館長さんを対象とした講座です。「歩き方」に特化した講演は2度目だと思います。

 さて、上のスライドは今回使用した中の一枚、現代の「歩き方」は、股関節・膝関節・足関節を伸展方向に動作させる「伸展感覚(動作)の歩行」であることを説明させていただきました。

 日本人の歩きは、明治維新で変革したと考えられます。原因のひとつは生活習慣の変化、特に洋服やシューズの着用は大きな原因でしょう。しかし、それは緩やかな変化です。最も直接的な原因は、学校体育で「歩き」を変革したことです。なぜ、その必要があったかというと富国強兵策として洋式軍隊を必要とした政府は、行進が苦手な日本人(特に農民)の子供の歩き方を変え、軍隊に送り込む必要があったのです。つまり、明治初期の体育の目的は、子供たちの幸福を期したものではなく、彼らを戦場に送るためにあったと言えます。そして、同様の目的は音楽教育にもみられ、行進に適したマーチをつくり文部省唱歌とし、そのマーチによって日本人の身体リズムを変革し行進に適した歩き方を子供たちに植え付けました。

 私たち体育教師は、明治期の体育が子供たちを優秀な兵隊とするために利用されたことを忘れてはならないと思います。今も残る行進や集団訓練の原初的な意味を考える必要がると思います。

  実は江戸時代までの日本には多様な歩きがありました。それを可能にしていたのが、草履・草鞋などの伝統的履物です。そして、その多様な歩きの中に、現代人が忘れてしまった「からだにやさしい歩き方」があると考えられます。

2013年06月01日

体罰問題を考える

 スポーツにおける「体罰問題」が話題になっています。先日、九州共立大学スポーツ学部の「スポーツ指導論」(1年生)の授業でレポートを実施しました。3項目の中のひとつに「体罰(暴力)的指導に関して自論を述べよ」という課題をかしました。レポートの内容を読み、スポーツ指導における「体罰(暴力)的指導」が「必要である」・「必要ない」・「どちらともいえない」に振り分けてみました。

 高等学校から入学してきてすぐの学生たちが、「体罰(暴力)的指導」をどのようにとらえているか興味のあるところでしたが、意外に「体罰(暴力的)指導」を肯定している学生が多いことが分かりました。ただし、「必要」であるとした学生の中には、「賛成ではないがチームを強くするためなら必要である」などとする意見も含まれます。

 レポート提出者は159名、「体罰(暴力)的指導」が「必要である」は65名(41%)、「必要ない」が86名(54%)、「どちらともいえない」が8名(5%)でした。もうすこし、「必要ない」とする学生が多いと思っていました。なぜなら、レポート作成の前に、体罰的指導は反対であるとするスポーツライターの金子達任氏の文章を読ませていたからです。

 さらに、これらを入試区分で比較してみました。「実技方式」で入学したものと「学力方式」で入学した学生の数値をみてみました。「実技方式」で入学してきた学生は76名、そのうち「体罰(暴力)的指導」が「必要である」としたものは39名(51%)、「必要ない」とした学生が35名(46%)、「どちらともいえない」が2名(3%)でした。一方、「学力方式」で入学したものは83名、そのうち「必要である」は26名(31%)、「必要がない」は51名(61%)、「どちらともいえない」が6名(8%)でした。

 明らかに、入試区分で差が認められました。「実技方式」での入学生は、スポーツの技能や実績が高い学生が多いと考えらえれます。また、各競技の強豪校からの学生を多く含んでいます。それらの学生は、「体罰(「暴力)的指導」を容認する傾向があると考えられます。

2013年03月31日

みやま市立高田中学校へ

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 福岡県みやま市立高田中学校で、剣道に必要な動作・トレーニング法の講習会を開催させていただきました。高田中学校は全国大会や九州大会にも出場している名門中学校、多くの優秀な剣士を輩出しています。

 約2時間、トレーニングウエアで動作方法やストレッチ、トレーニング法などを紹介しました。その後は、稽古着と防具を着用して稽古、久しぶりに中学生と稽古をさせていただきました。高田中学校剣道部の皆さま、ありがとうございました。

一本歯(後歯)下駄