2015年01月30日

稲吉優流(いなよし・まさる)氏と・・・

inyosisakumari.jpg 今日(30日)は新刊「命知らずで長生きしたきゃロコモ歩きに変えなさい」(仮題)の写真撮影。午後1時から新宿区の東邦出版社で撮影の後、柔芯体メソッドの創始者でご本人はプロダンサーそして武道家でもある稲吉優流氏とお会いしました。以前から、是非お会いしたいと思っていた方です。

 お会いした瞬間から、すでに何度もお会いしているような不思議な感覚。そして、カラダや動きについての話は尽きることがありませんでした。

 スポーツなどで優秀な選手は体幹を固めているように見えることがあります。しかし、その「かたさ」とは体幹の筋群をかためているのではなく、体幹が十分に柔らかさを発揮したときにかたく見えるのだと思われます。稲吉氏も同様にお話をされていました。ボウリングの櫻井眞理子プロも同席されて有意義な時間になりました。

 稲吉氏とは今後活動をコラボすることが多くなりそうです。

2015年01月29日

日本剣道形と常歩

剣道形.jpg 昇段審査を前に学生に形の指導。審査前に付け焼刃的に指導しなければならないのは剣道の指導者としては失格なのかもしれません。剣道と形は車の両輪といわれるが、実際はそうなっていないのが実情です。

 日本剣道形に現われるような「足はこび」は剣道の現代的打突法では難しいと考えられます。その原因は、右荷重が基礎となっているために「踏みこみ足」以外の足運びになりにくいからです。

 10年ほど前に「常歩剣道」を習得する期間、毎日のように形を「一人稽古」していました。形にあらわれる「足はこび」は、常歩を習得することのよって実践でも生かすことができるようになります。そして、なぜそのような足運びになるのかが明確にわかるようになってきます。例えば、小太刀の仕太刀、2本目は右足から、3本目は左足から元にもどるのですが、なぜそうなるかは常歩の原理で形を行うとすぐにわかります。

 日本剣道形の習得には常歩の原理が不可欠です。

2015年01月24日

卒業研究発表会

2014卒業研究発表.jpg

 本日は本学スポーツ学部の卒業研究発表会でした。まずは、開会式で照屋学部長のご挨拶。その後は、10会場に分かれての発表。木寺ゼミからは12の演題が発表されました。

「ハンマー投げの技術史」    阿部哲太       
「たばこが身体に及ぼす影響」    光延 輝       
「オリンピックの歴史に関する研究 -その経済効果に着目して- 」   柳迫 大樹      
「テニスにおけるフォアハンドの技術の変遷」    在永 昇洋        
「テニスの歴史について」    伊東直哉       
「プロサッカークラブの地域密着型の重要性について〜松本山雅の誕生から現在の歩み〜」    森野健太       
「スポーツ現場における体罰的指導について」    熊本哲也    森 一貴    
「バレーボールの歴史」    坂元愛美    志垣祐衣    四本芹那
「スポーツと武道の競技価値観について」    田上 耕平      
「日常生活において効率がよく負担が少ない姿勢・動作」    水野瑛仁    田中航   
「護身術についての考察」    若師 竜之介        
「ハンマー投げにおける回転方向の考察」    倉田直人

卒研発表・水野・田中.JPG 上の写真は水野・田中両君による「日常生活において効率がよく負担が少ない姿勢・動作」の発表です。さまざまな日常生活の動作等を文献で調査し厳選して論文にしていました。興味深い発表でした。発表会には2年生・3年生も参加。来年・再来年に向けてスタートしてください。

2015年01月23日

寒稽古

DSCN1442.JPG 武道には「寒稽古」「暑中稽古」というような稽古法が伝わっている。当然、本学(九州共立大学)剣道部も寒稽古を実施。今年は「かかり稽古」の時間を増やした。最終日の今日は90分間、「基本」と「かかり稽古」のみ。「かかり稽古」でもどうにか上肢と下肢の協調が保たれるようになってきた。竹刀の振り上げは左で踏むことが大切。部員の成長を祈ります。

2014年05月13日

本田博照プロ来学

honda.JPG 山口県の本田博照プロ(ボウリング)が来学されました。先日、青山エースレーンで開催された「有元塾」でお会いし「二軸動作」に興味を持っていただきました。

 歩行動作やストレッチ・トレーニング方法など懇談も含めて90分ほどカラダを動かしていただきました。本田プロは野球の投手のご出身で学生時代はプロも注目する右腕。右ひじを痛められたこともあってボウリングに転向。

 左右の荷重傾向は投手の特性がそのまま残ってました。その左右傾向を変えるトレーニングをお教えしました。ボウリング選手へのはじめての動作改善指導でしたが、有意義なことを学べました。ありがとうございました。

2014年01月31日

勝利至上主義の功罪を問う

 先日掲載しました「体罰問題を考える」の記事をご覧になった毎日新聞から「武道論」の授業の取材を受けました。

 まず、体罰という用語に違和感があるので、私は「暴力的指導」を言っています。本来、「罰」とは「罪」を犯した時に科せられるもので、武道・スポーツ現場の指導ではなじまない言葉だと思われます。

 取材当日は、勝利至上主義が「暴力的指導」を誘発しやすいことをテーマとしました。なぜ「武道論」で取り上げるかというと「武道」の評価体系には「勝敗」とは異なる「体系」があり、それを取り戻すことが「暴力的指導」を克服する一つのカギであると考えているからです。

 明確な回答はありませんが、学生一人一人が真剣に取り組んでもらいたい課題です。

毎日(武道論).jpg

(画像をクリックするとPDFでご覧いただけます)

2013年11月22日

講習会「錯覚のスポーツ身体学」(大阪・桜宮高等学校)

sakkuranomiya1.jpg

 22日は桜宮高等学校、体育科・スポーツ健康科学科の2、3年生対象に、講習会を行いました。日頃から、体育・スポーツの専門的な授業などを受けていることもあり、彼らの理解力もすばらしく、熱心に受講していただきました。写真は、外旋立ちの効果についての簡単な実験です。

 体育科・スポーツ健康科学科は、来年度より人間スポーツ科学科に生まれ変わる予定だそうです。桜宮高等学校のますますのご発展を祈念します。

2013年09月24日

31年ぶりの再会

DSCN0679.JPG 31年ぶりの再会でした。2013年9月22日(日)〜23日(月)に講師をつとめさせていただいた「第34回全国のびのび剣道学校」で、大学の先輩である長谷川智(さとし)氏と再会しました。

 長谷川氏は大学から大学院に進学され身体論を学ばれました。その後、甲野義紀先生にも師事されています。東京都私立桐朋学園高等学校の金田先生に甲野先生をご紹介したのが長谷川氏です。現在は、桐朋学園高等学校や一橋大学等で身体論やボディーワークの授業を担当されているほか、自らは修験道を修行されています。

 お互いの活動は知っておりましたので、それぞれの身体観や武道観を語り合うことができましたが、その修行の方向性が全く同じでした。その方向性とは「自らの心身を薄めていくこと」と言えます。身法や心法を用いて自らを無にすることが究極の目標です。そして、そのためには動作の抵抗をなくす必要があるのです。長谷川先輩はそれを剣道から離れて体現されようとし、私は剣道で体現しようとしたと言えるかもしれません。

 不思議なもので長谷川氏との再会は、郷愁を感じさせるものでした。

 のびのび剣道学校は40名の参加があり、熱心に受講していただきました。受講された皆様、そしてスタッフの方々、ありがとうございました。

2013年08月10日

本当はすごい!ラジオ体操

本当はすごいラジオ体操.gif ウェルネス戸畑で開催された、北九州市社会福祉ボランティア大学で「本当はすごい!ラジオ体操」の講義をさせていただきました。ラジオ体操第一を例に、体幹の動きを中心に説明させていただきました。以前は、高齢者などの健康増進にはウォーキングが推奨されてきましたが、ウォーキングでは筋力アップがそれほどのぞめないことが分かってきました。

 やはり、ウォーキング(歩行)は移動手段として考え、筋力の低下を防ぐ手立ては、ケガがないラジオ体操などの徒手体操を用いることがいいと思われます。上は講義で用いたスライドの一部。第一の5番目の体操は体幹の「伸ばす・縮める」の動作であることを示しました。参加者の皆様、お世話いただきました市民センターの職員の方々、ありがとうございました。

2013年07月28日

「からだ」と「技」を繋(つな)ぐもの

 今年(2013年)3月までの2年間、大学教員をしながら学生の身分でした。大阪教育大学大学院健康科学専攻に所属していました。剣道の技術論で修士論文を書かせていただきました。この修士論文は平易に改変してスキージャーナル社より著書とじて発刊されます。

 さて、ここでの中心課題は「日本刀」と「竹刀」の関係なのですが、剣道の発展過程を通じて明らかにしたかったことは、「動作原理」についてです。「動作原理」とは、「からだ」と「技」をつなぐものです。現在のスポーツトレーニングでは、筋力トレーニングなどで「からだ」をつくること、また専門技術習得の訓練をすることは盛んに行われています。しかし、「からだ」と「技」(パフォーマンス)繋ぐためには、「動作原理」の習得が必要ではないかと思われるのです。その「動作原理」の一つが「常歩(なみあし)」です。

 そして、その「動作原理」を習得するほぼ唯一の方法は、その「動作原理」を体現する「歩行」を習得することと言えるのです。つまり、どんなにすばらしい「からだ」を手にいれたとしても、日常の「歩行法」に代表される「動作原理」を身につけない限り、すばらしい「技」は発現しないと考えられるのです。古来、武術では「歩行法」が重要視されてきました。日本の武道(武術)にありスポーツにないものは、明らかに「動作原理」の修練方法だと思われます。例えば、武道(武術)に伝わる「型」は明らかに「からだ」と「技」をつなぐ「動作原理」として機能しています。

 「からだ」と「技」(パフォーマンス)をつなぐ「動作原理」という視点こそ、これからのスポーツに必要ではないかと思われます。今回の論文では「動作原理」を共有することによって「日本刀」の特性を「竹刀」でも受け継ぐことができることを述べました。「常歩(なみあし)」とは、「からだ」と「技」を繋ぐ「動作原理」であり、ゆえに様々なスポーツにおいて機能すると考えれるのです。

一本歯(後歯)下駄