2010年01月11日

一本歯下駄会員ページにようこそ

  このたびは、一本歯(後歯)下駄をご購入いただきありがとうございました。

 まず、下駄の大きさなどを確認してみてください。鼻緒がきつすぎる、ゆるすぎる・・などの不都合がありましたらご遠慮なくご連絡ください。

 さて、この後歯の下駄を用いたトレーニングで常歩(なみあし)に必要な屈曲動作とその感覚が短期間に身につきます。早速トレーニングを開始してみましょう。ご確認していただければわかるとうり、歯の下にはゴムを装着しておりますのでフローリング等を傷つけることなくトレーニングできます。

 まず、下駄を履いてみましょう。下駄をそろえて並べます。左右の足の第1趾(親指)と第2趾(人差し指)の間に鼻緒を入れて下駄を装着します。そして、ゆっくりつま先側を持ち上げてください。慣れるまでは、誰かに腕を持ってもらうか、壁などを利用してください。

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つま先を持ち上げたら、足踏みをしながら姿勢を維持してください。
さて、この下駄でトレーニングするときの重要なポイントがいくつかあります。

○第1趾(親指)と第2趾(人差し指)でつまむように鼻緒をはさむこと。第1趾と第2趾の奥まで入れてはいけません。

○足趾(足の指)は1趾と第2趾を中心に屈曲(底屈)側にテンションをかけること。下駄の台座を指で押さえるようにします。

○台座は常に、踵よりつま先側がわずかに高くなるように維持すること。後歯の後ろ側の角で立つ感覚です。

○目線を水平もしくは水平より多少高い位置に保つこと。

以上の4点に注意して下駄にのってください。毎日10分で十分です。慣れてきたら、歩幅を狭くして歩いてみましょう。その時も、上の4点は必ず守ってっください。

2010年07月19日

アクセルとブレーキを入れかえる

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 後歯下駄のトレーニングは何のために行うかというと足裏全体を使えるようにするためです。「足裏をフラットにつかう」などという表現も同じです。

 さて、現在、私たちは足裏全体をつかって動くことが苦手になっています。幼少のころからシューズを履く生活習慣もありますが、それに関連して足前部(足裏の前半分)や拇指球に足圧をかけて動くことを教えられることも大きな原因です。多くのスポーツ選手が足前部や拇指球に乗って構えたり(準備姿勢をとる)動いたりすることを教えられて育ちます。

 しかし、当研究所が推奨している「屈曲動作」は動く方向によって足裏部全部を使います。下駄のトレーニングと並行して、足裏全体を使う感覚を覚えてください。その感覚を「アクセルとブレーキを入れかえる」といいます。

 まずは、骨盤幅くらいに立ってください。そして、足裏全体をつけたまま前足部や拇指球で床を押してみてください。前にからだが倒れようとした人は踵を上げているのです。そうではなく、踵を床につけたまま足前部や拇指球で床を押します。そうするとからだは後ろに倒れます。この動きを何度も繰り返してください。このことが合理的な動作を身につける入り口です。

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 後ろに倒れるときに最後は踵で床を押す局面があるので、私たちは踵で床を押すとからだがバックすると勘違いしているのです。分かりにくかったら、誰かに背中をポンっと押してもらってください。前に倒れないようにするためには足裏のどこで支えるでしょうか。前足部(つま先)です。つまり、前足部で床を押すのはからだの前進にブレーキをかける操作なのです。この、足前部で床をおしてからだを後進させる動きを毎日繰り返してください。

 次に、足裏全体をつけたまま踵で床を押してください。後ろに倒れた人はつま先を上げています。つま先が床から離れないようにして踵を踏みます。そうするとからだは前に倒れます。

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 これも前に倒れるときに最後に前足部(拇指球)で床を押す局面があるので、足前部で床を押すとからだが前に進むと錯覚するのです。歩くときも走るときも足圧(足裏の最も圧がかかるところ)は必ず拇指球を抜けていきます。拇指球は意識して床を押すのではなく、受動的に圧がかかるのです。このことを理解しましょう。

 つま先を押してからだを後進させる、踵を押して前進させることの感覚を身につけてください。

2010年11月04日

不自然の自然

 後歯下駄を毎日乗っていると、だんだんと最初の感覚が薄れてきます。

 そうすると最初のころの感覚をカラダが欲します。しかし、ここでは注意が必要です。「不自然の自然」という教えがあります。どういうことかというと、カラダで何かを習得しようとしたときに最初から自然にできることはありません。

 一流の選手らにどのように動いたらいいですか?・・・と尋ねると、よく「自然に動けばいい・・」というような回答がかえってきます。しかし、その自然な感覚は長い間の修練によって得られた感覚です。

 彼らも最初はその感覚を「不自然」に感じていたのです。トレーニングを繰り返すことによってカラダに同化して「自然」と感じられているようになったと考えられます。

 私自身、最近はほとんど下駄に乗りません。日ごろ立った時の感覚と下駄を履いた時の感覚が全く同じになったからです。確認のために週に一度ほど乗るようにしています。

 ですから、感覚が薄れてくるのはとてもいい傾向なのです。最初の感覚をずっと追わないようにすることが大切です。そして、下駄にのる必要がなくなった時に下駄トレーニングの効果が現れてきます。気楽に乗ることが大切です。

2010年11月04日

下駄の歯入れについて

高下駄、一本歯などの差し歯の下駄の場合、接合に接着剤を使わずにそのまま打ち込むので歯が乾燥しすぎると、抜ける場合があります。

抜けた場合は、歯をよく乾燥させてから新聞紙、ハガキなどを歯と台の間に噛みこませて、(キズがつかないように)タオルなどをあてて軽く打ち込んで、歯を入れてください。

その後、包丁等ではみでている新聞紙・ハガキを切り取ってください。

歯が湿気を含むと、新聞紙等を入れなくても

歯自体が膨れて抜けなくなります。


もしくは次の方法も試してみてください。会員さんからご報告がありました。

まず、洗面器に水を3cmくらい入れて下駄の歯を30分くらい浸けます。 十分い水を含んだのを確認して木工用ボンドを歯と下駄の両面に塗って差し込みます。 木槌が必要なくらいしっかりとかみ合いますので、以後は、はねたり飛んだりしても歯がぐらぐらすることもありません。

2015年12月31日

遊脚のかかとが台座から離れない・・

 陸上選手(大学生女子・中長距離)に後歯下駄でトレーニングを行いました。もう少し、膝が曲がるといいのですが、陸上選手の多くは苦手です。
 足の親指と人差し指で鼻緒をつまむようにして、遊脚の下駄の台座から踵が離れないようにするのがコツです。

2007年01月01日

後歯下駄セミナー(20180623)

2018年6月23日(土)に開催しました後歯下駄セミナーの動画を公開します。後半は後半下駄の履き方やトレーニングもありますので参考にしてください。

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