左荷重で躍進

2016-01-28

 剣道日本1月号(12月発売)に「左荷重で躍進した・・・」として九州共立大学剣道部が紹介されました。

 左の記事をクリックしていただくとPDFをダウンロードしていただけます。さて、記事の中で学生が左荷重の剣道について、

 「180度変わりました。今までの常識が真逆なんです。当たり前のように言われていたことが違う。」

と語っています。

 私は剣道の伝統をいかに受け継ぐか、ということを考えてきました。これまでは「竹刀を日本刀と考える、感じる」、つまり「竹刀を日本刀のように振る」ことによって伝統を受け継ごうとしてきたと思います・。

 しかし、運動学の観点からは、道具が変われば技術が変わるのは当たり前なのです。プロ野球の世界では、投手が落ちるボールを多用することに適応するために1980年代から比べると平均20グラムほどバッドが軽くなったそうです。その20グラムの変化によりバッティングの技術も大きく変わったといわれています。

 ですから、竹刀を日本刀のように振りながら、競技としての剣道で勝利を得ることはほぼ不可能なのです。

 そこで私は歩行形態に着目しました。竹刀を日本刀の観念で振るのではなく、日本刀を用いていたころの前近代(維新前)の歩きの原理で竹刀を振ることで剣道の伝統が保たれると考えました。

 歩行形態から剣道をみると、なぜ現在の剣道が踏み込み足を多用するのかも分かります。そして、昔の歩き方を基礎とした剣道を今の若い剣士に教える方法を開発しました。それが、左荷重の剣道です。今まで学生は右荷重の剣道をしてきましたから、最初は真逆だと感じるようです。

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