2018年06月20日

日本、コロンビアを破る金星(2018ワールドカップ初戦)

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 14日に開幕したW杯ロシア大会。19日までに各国が1次リーグ初戦を終えた。

 FIFAランク61位の日本は同16位の格上コロンビアに2―1で勝利。数的優位を生かして“サランスクの奇跡”を起こし、W杯で南米勢から初勝利を挙げた。一方、FIFAランクトップ10のうち、白星スタートを切ったのは3位ベルギーと7位フランスのみ。1位ドイツが敗れ、南米の強豪ブラジルとアルゼンチンはそれぞれ引き分ける波乱のスタートとなった。

 日本の決勝トーナメント進出決定の条件 H組は第1戦を終えて日本とセネガルが勝ち点3で並び、ポーランドとコロンビアが同0。日本は第2戦でセネガルを下して勝ち点6とすれば、最終戦を待たずに1次リーグ各組2位以内による決勝トーナメント進出が決まる可能性がある。

(写真は日刊スポーツHPより)

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 さて、試合の勝敗の他に、各国選手の身体操作に目を向けると興味深い。日本対コロンビア戦、私はボールコンタクト(キック)時から直後の体幹の動作傾向をみていた。日本選手はボールコンタクト時とその直後に、股関節が伸展し体幹が後傾する傾向にある。一方、コロンビア選手は股関節が屈曲傾向にあり、体幹が前傾します。胸が斜め下を向くような操作をします。

 どちらがいいかとは一概にはいえないが、各国の身体動作の特性を観察するのもワールドカップの一つの観戦方法だ。

2018年04月07日

足半下駄

足半下駄.JPG 下駄製作所より「足半下駄」の試作品が送られてきました。平昌オリンピック後、スケート選手が使用していたものと同じ下駄に乗る機会がありました。

 それは台座部が狭く(短く)初心者には難しく感じられました。この試作品は、台座部分を多少長くしてあるために、下駄初心者でも、足の指を底屈させ、かかとを踏む感覚が得られます。かかとが接地していなくても、かかとを下げる操作を習得することができます。

 また、これまでの後歯下駄とこの足半下駄を併用すると、カラダがかかとで前進しつま先で後進させる操作を足指で行うことができるようになります。

 なみあし身体研究所/動作改善普及センターに、新たなトレーニング用具が加わりそうです。6月に東京・大阪・名古屋・福岡で開催されます「後歯下駄セミナー」で、この「足半下駄」を履いていただけます。販売は「後歯下駄セミナー」終了後になる予定です。

2018年04月02日

屈曲動作でスイングする

 当研究所の活動目的の一つは、すべての身体動作に共通した原理を追求・整理することにある。その原理をどのように呼ぶか、名づけるかは運動者のイメージを決定づける。

 2軸動作・なみあし(常歩)として紹介してきたのだが、最近では「屈曲動作」ということが多くなった。歩行動作などの日常動作からあらゆるスポーツなどの技術まで時代が下るほど、カラダを伸展方向に使うイメージが強くなっている。

20170329平尾・羽鳥.jpg 屈曲動作という観点であらゆる動作を再考しているが、ゴルフスイングも興味深い。現在の多くのプロはダウンスイングで左ひざを伸展させている。ダウンスイングでは地面方向にカラダが落下していくので受動的に伸展させるのか、または左方向へのカラダの回転を止めるために膝を伸展させて股関節を内旋させることでブレーキをかけているのか、などと考察していた。

 最近、当研究所のセミナーにもご参加いただいている平尾プロ(右)とご一緒にゴルファーの指導に携わっておられる羽鳥トレーナー(左)と意見(情報交換)をさせていただいている。

 伸展動作でのスイングが主流になっている中、お二人は屈曲動作によるスイングを指導されている。動画は言うまでもなく青木功プロのスイング。まだ、動作研究に着手する前から独特のスイングであると認識していたが、改めて観ると究極の屈曲動作である。屈曲傾向のスイングでも他のプロはフィニッシュで股関節は伸展するのが一般的であるが青木プロの左股関節はフィニッシュでも屈曲位が保たれている。

 歩行動作に代表されるように、伸展による動作が「かっこいい」「スマートである」「正しい」というようなイメージが植えつけられていった。しかし、伸展動作はカラダを酷使する動作法である。屈曲動作を見直す時期ではなかろうか。2軸というイメージ(感覚)は屈曲動作を発現させるための一つの感覚ととらえるとスッキリする。

2018年03月21日

順回転歩行をマスターしよう。

 身体操作の基礎は「歩行動作」です。なみあし身体研究所では「交差型」の歩きを教えてきました。「交差型」とは、右手と左足、左手と右足がほぼ同時に同方向に動く歩きです。いわゆる、一般的な歩きです。私は「逆回転歩行」といっています。肩が逆に回転するようなイメージなるからです。

 しかし、歩行は様々な形があり「順回転歩行」(上の動画参照)があります。これは私が命名した歩行形態ですが、同側の手足がほぼ同時に動きます。しかし、左右の半身を入れかえる、いわゆる「ナンバ」ではありません。この「順回転歩行」こそ様々な動作に転化する歩きの基本だと思われます。

 「逆回転歩行」は静止することが苦手です。「順回転歩行」を習得すると動作の中で止まれるようになります。静と動が交互にあらわれるような動作は「順回転歩行」をマスターすると容易になります。

 そして、連続動作でも「順回転歩行」が有効な場合もあるようです。先日、セミナーに「カヤック」の日本代表選手がお見えになっていました。「カヤック」のパドリングの全身動作は「順回転歩行」で習得できそうだといわれていました。是非、「順回転歩行」を習得しましょう。身体操作がさらに容易になります。

2018年02月06日

平昌オリンピックで学ぼう

 2月9日(金)より、平昌オリンピックが開催されます。楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。ウインタースポーツからも多くのことを学んできました。

 動作の構築に「荷重」や「抜重」という観念を取り入れたのもスキーやスノーボードの影響です。一般的な武道やスポーツにはそれらの教えはありませんでした。

 さて、ユーチューブをみておりましたら、長野オリンピックの清水宏保選手の動画を見つけました。動作を勉強し始めたころを思い出しました。スピードスケートの滑走は合理的身体操作を学ぶには格好の動作です。

 まず、スケートは着地脚のつま先や膝がしらが向いている方向にカラダを進めることはありません。特に、スタートからほぼトップスピードにのるまでは、着地脚のつま先とかかとを結んだラインからほぼ90度の方向に重心を移動させていきます。このことは実は動作の基本です。

 静止状態から前進するとき、もしくは低速度で前進するときには理論的には90度ですが、からだの移動が高速になるにしたがいその角度が狭められます。

 そして、腕の振り込み角度も興味を惹かれます。なぜ、上から見るとハの字型になるように大きく振り込むのでしょうか。これも体幹の移動と関係がありそうです。

 清水宏保選手が長野オリンピックで金メダルを獲得した前後、あるアメリカの陸上短距離の有名コーチが「日本の選手はなぜ清水選手を模範にしないのか?」と言ったそうです。

 常に他競技に学ぶことは大切です。私も、平昌オリンピックで動作を再確認していきたいと思います。

2018年01月14日

走りを止まって表現すると・・・

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 さて、この写真は何かというと、「走っているところを止まって表現して・・」と伝えてポーズをとってもらったものです。

 お互いに相談したわけではありません。「走っているところをポーズであらわしてみて・・・1,2,3、ハイ」とシャッターを切りました。3人とも見事に同じポーズをとりました。

 しかし、よく考察してみると走動作の中でこの局面はありません。しかし、このポーズは動作の本質をよく表しているのです。着地脚側の腰と肩と腕が前方に出ていこうとしています。

 実は、このポーズを左右繰り返すと走りになります。

2018年01月09日

シューズに走法を合わせる時代到来か?

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 今年の箱根駅伝、青山学院大学の4連覇で幕を閉じましたが、陸上関係者の間ではシューズに大きな関心が集められていたそうです。多くの選手が初心者ランナー向けとも見える厚底のシューズを履いていたのだそうです。これまでは、長距離のトップ選手はソールが薄いシューズを履くことが一般的でした。

 関係者の中でその厚底シューズが話題になったのは、昨年10月の出雲駅伝。優勝した東海大学と4区までトップ争いをした東洋大学の主力選手たちが、こぞって厚底シューズを履いて走っていたのです。そのシューズはナイキの「ズームヴェイパーフライ4%」(写真)。

 このシューズは、昨年4月に世界屈指のメジャーレースであるボストンマラソンで3位に入る快挙を達成した大迫傑(おおさこ・すぐる、ナイキ・オレゴンプロジェクト)選手が愛用しています。さらに、大迫選手が現役日本人最速となる2時間7分19秒(日本歴代5位)で3位となった福岡国際マラソンでは、大迫を含む1位から4位に入った選手がすべて同シューズを履いていたことで一躍脚光を浴びることとなりました。

 実際に履いてみると、クッション性が高く、トラックでスパイクを履いているような感覚があり、一歩一歩の衝撃も少ないのでマラソンの後半の脚を残すことができるらしいのです。

 ナイキによると、「ズームヴェイパーフライ4%」は同社のマラソン用スピードシューズである「ズームストリーク6」との比較試験に基づき、ランニング効率を平均「4%」高めることを目標として開発されたといいます。何といってもその特徴はソールの厚さです。同シューズのソールはかかとの部分の厚みが3.3cm。ソール内部には、スプーンのような形状をしたカーボンファイバー(炭素繊維)製のプレートが埋め込まれ推進力を生み出しています。

 推進力を生み出す素材が埋め込まれていることから、一部では「ドーピングシューズ」「ジャンピングシューズ」と揶揄(やゆ)する声もあるようですが、国際陸上競技連盟の規定には違反していない新発想のシューズなのです。

 ただ、難点は価格と耐久性の低さ。2万5920円(税込)とランニングシューズとしてはかなり高額なのですが、一般的なランニングシューズの交換タイミングが500〜700kmとされる一方で、ズームヴェイパーフライ4%の耐用距離は160km程度といわれています。それでも注文が殺到、特殊な加工が必要なこのシューズは、製造できる工場が限られており、供給が追いついていない状態だといいます。

 さて、今回のシューズの課題を動作学の立場から少し考えてみました。スポーツ方法学の観点からは、道具が変わればそれにともなって技術が変容することは常識です。私の専門は剣道ですが「日本刀」「木刀」「竹刀」とその媒介(道具)が変化したことにより技術が変容してきました。

 動作を考察するときには、この道具と技術の関係をみることは必要不可欠なのですが、これまで走動作については常に技術が道具(シューズ)を先導していたと思われます。換言すれば、道具(シューズ)が主役に躍り出ることはなかったと思われます、シューズ開発の目的は技術を補うことといえるでしょう。しかし、今回の「ズームヴェイパーフライ4%」の出現により走動作の技術と道具の関係が主客転倒した感があります。 

 いよいよ走動作も道具(シューズ)に適合した技術が求められる時代に突入したのかもしれません。

2017年12月13日

ステップワークを習得する

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 特別セミナー「奇跡のステップワーク」のスライドを作成中です。武道・武術ではステップワークは「足さばき」「体さばき」といいます。「体さばき」という表現から下肢だけでなく体幹や上肢を操作する必要があることが分かります。

 ステップの基本は歩き。様々なステップに転化させることができる歩行は「順回転歩行」です。これまで公開してきた「二軸歩行」「二軸歩行」の中の「逆回転歩行」です。ストップやターンを操る様々なステップに転化させるには「順回転歩行」とそれを発展させた「三軸歩行」を習得すると容易になります。

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 多くの分野や競技のステップを研究すると、それらの分野によって使っているステップが違います。他分野から取り入れると有効と思われるステップも多いものです。その中の一つがリバースステップ(写真)。軸足の位置を素早く変えてカラダと支持点の距離をとります。それによって、初動がスムーズになります。リバースステップバックフロントサイドサイドターンクロスクロスターンなど様々なステップと組み合わせて使えます。写真は、クロスターンによるリバースステップです。

 リバースステップは、サッカーや野球の外野手のスタートでよくみられるステップです。

2017年10月27日

不可視的要素の操作で動作は激変する

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 10月21日(土)では特別セミナーで「力はどこにあるか」を開催しました。

 これまで、カラダに作用する力は「筋力」・「重力」・「地面反力」と説明してきたのです。しかし、剣道実践や動作法を検討すると、それだけでは説明できない「力」が存在します。

 それらは、「体感覚」・「目付け」・「意識(無意識」・「感情」・「呼吸」・「拍子」などを操作することによって発動するのです。これらの要素を私は「不可視的要素」と言ってきました。「見えない要素」または「データ化できない要素」という意味です。

 セミナーでは、これらを操作することで不思議な力が発動することを体験していただきました。一般的に、これらの操作は難しいと思われていますが、そうではないのです。ある程度、どなたでも発動させることができるのです。この「不可視的要素」を操作して発動される「力」を知ることが、動作法を理解する肝だと思われます。

2017年10月01日

認定インストラクターによるセミナーがスタート

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 9月30日(土)、動作改善普及センターの活動が新たな1ページを迎えました。東京で開催されました「基礎セミナー」での実技で、認定インストラクターの清水修氏と松田孝司氏に講習をお願いいたしました。

 私(木寺)の補助ではなく、実技セミナーのすべてをお二人にお任せいたしました。非常にわかりやすい実技指導で私自身も勉強になる箇所が多々ありました。また、受講者の方々も熱心にご受講いただきました。ありがとうございました。


一本歯(後歯)下駄