2018年04月11日

抜き(屈曲)で登山

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 先日、単独で由布岳へ。私の場合、景色を眺めることより、歩行中の体感覚を確認したり、他の登山者の歩きを見ることの方が楽しい。

 頂上近くは。ガスがかかり強風だったため、難易度が高い西峰ではなく東峰へ。

 先日、東京のセミナーに北アルプスで登山を指導されている方がおいでになった。「抜きで上るためにはどうすればいいのか」「下りの歩き方は・・」など、興味深い意見交換をさせていただいた。まだまだ、私自身登山初心者なのだが、登山は上ったり下るのではなく「歩く」のだと感じている。登りや降りを日常の歩行と同じように歩けば体力の消耗はほとんどない。上りも下りも斜度が大きくなるほど「歩幅を狭く歩隔を広く外旋位で」がコツのようだ。

 下りはつま先は広げずに内旋でブレーキをかけることがよさそうだが、膝に負担がかかりすぎる。下りであっても斜度が大きくなればなるほど外旋位で膝を抜きながら歩幅を狭くすることが大切。たぶん、登山で膝を痛める方の多くは、下りで歩幅を広くするために膝の負担が大きくなるためと思われる。

 斜度によって歩幅と歩隔を調整することによって、日常の歩きに近づけることができそうだ。

2018年02月18日

山田宗司マスターインストラクターによるパーソナルレッスン

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 2月17日(土)は大阪で1級講座・2級講座(A)を実施しました。

 その後、はじめての試みとして山田マスターインストラクターによるパーソナルレッスンを実施しました。今回は、アドベンチャーレースの選手である前川一彦氏がレッスンを受講されました。

「若い時のように力だけでなく、カラダの操作法を学びたいと考えて・・・」

とのことでした。90分間のパーソナルレッスンでずいぶん動作や感覚に変化があったようです。山田マスターインストラクターの「パーソナルレッスン」は今後、30分間の「ワンポイントパーソナルレッスン」として定期的に開催することにしました。次回は、3月31日(土)に東京で開催します。


2018年02月09日

「左荷重」・「無限流」は海を渡るか!

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 2月5日(月)から9日(金)まで、本学(九州共立大学剣道部)は韓国朝鮮大学剣道部の訪問を受けました。歓迎会・稽古・試合・観光など、有意義な5日間を両校剣道部員とともに過ごさせていただきました。朝鮮大学剣道部は昨年の全韓大学大会で第3位、実力のある剣士がそろっていました。また、礼儀やマナーも素晴らしく学ぶところが多々ありました。

 右の写真はソ・ヨンファン部長。部長から感謝杯を授与されました。中央の写真で私(木寺)と握手しているのは、オ・ギルヒョン監督。5年ほど前まで、韓国ナショナルチームで活躍された剣士です。彼とは3日間、ゆっくりと剣道について語り合いました。驚いたことは、彼が「左荷重」からの打突を知っていたことです。高等学校から入学した学生には、まず左を軸にしての右からの打突を徹底的に指導するそうです。また、彼自身の剣道も日本や韓国の若い選手とは全く異なるものでした。さらには、競技化やオリンピック参加問題などに関しても意見交換ができました。

 韓国では、以前は踏み込み足は強く踏み込むほうがいいといわれていたそうですが、最近では右足を低く前進させることがよいと言われるようになったそうです。韓国の剣道界は必死で日本剣道を学ぼうとしていることが感じられました。その姿勢には感銘さえ受けました。

 朝鮮大学剣道部とは今後定期的に交流することになりました。「左荷重」「無限流」は海を渡るかもしれません。

2018年01月23日

2018年「セミナー」「講座」はじまる。

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 2018年の「セミナー」「講座」がはじまりました。

 1月20日(土)に大阪で今年のスタートを切りました。まずは、基礎セミナーの座学と実技を実施。1級1期生(インストラクター)の受講生も含め13名の受講がありました。実技は認定インストラクターでカイロプラクターの武智義雄氏が担当。工夫された実技内容でした。基礎セミナーの後は1級講座対象者に向けて認定実技内容を中心に約2時間の実技・・。

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 1級講座の後は、認定マスターインストラクターの山田宗司氏による「からだアクチベーションメソッド」が行われました。特殊ボードを用いて合理的身体操作を習得するためのからだをつくることを目的としています。2月24日(土)には東京でも開催します。また、2月17日(土)は大阪で山田氏による姿勢改善を目的としたストレッチセミナーとパーソナルレッスンも開催いたします。

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 最後は専科セミナー「錬氣道場」を開催。昨年末より、カラダに作用する「氣」について取り上げています。「放鬆功」「胴体力トレーニング」「外旋ストレッチ」「スワイショウ」「站椿功」により「氣」を感じることができます。90分の実技で半数以上の方に自分の意志とは関係なくカラダが動く「自発動」が発現します。画期的な「錬氣システム」です。

 「氣」は元々すべての人に作用しています。カラダの抵抗を取り去ることによって「氣」の作用が表出してきます。決して苦行などにより会得するものではないのです。

2017年12月04日

セミナー「氣力を知ればすべてが変わる」

20171202錬氣.jpg 11月25日(土・大阪)に続き、12月2日(土)には東京で専科セミナー「氣力を知ればすべてが変わる」を開講しました。

 氣をいかにして錬るか・・をテーマに行いましたが、この錬氣法は15年間以上、私が実施してきた方法です。

 まず、座学によってカラダを動かす「力」について整理し、その中に「氣力」があることを述べました。その後、90分の実技で錬氣法を体験していただきました。

 今回のセミナーでは、3分の2以上の方に「自発動」があらわれました。「自発動」とは、自分の意志とは関係なく「カラダ」が動くことをいいます。この「自発動」には様々なとらえ方や賛否両論あるのですが、「自発動」が出ると、内力(筋力)・外力以外にカラダに作用する力があることが実感できるため、動作の感覚が著しく変化します。また、場合によっては人生観も変わってしまいます。

 定期的に錬氣法のセミナーを開催したいと思います。


2017年11月05日

大阪教育大学大学院健康科学専攻「成果報告」

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 昨日は「大阪教育大学大学院教育学研究科健康科学専攻」の第1回同窓会総会で「成果報告」をさせていただきました。私は夜間(社会人)大学院に2010年入学、2012年に修了しました。

 修士論文のタイトルは「現代剣道における剣道技術論に関する研究−「単え身」による剣道技術論の構築に向けて−」。

 内容は要約すれば「現代剣道の技術の拠り所を「日本刀」ではなく、「前近代の歩行原理」に求めることによって、伝統的な剣道の技が竹刀を用いた現代剣道でも発現する。」となります。

 日本刀での剣道技術の伝統を受け継ぐためには、竹刀を日本刀の観念で操作するのではなく、日本刀を操作していた時代の「歩行原理」で竹刀を操作すべき、そのことによって竹刀の合理性追求しつつ日本刀の伝統が受け継がれると考えられます。

 この内容はすこし読みやすくして「日本刀を超えて〜「身体」と「竹刀」から考える剣道論」として発刊されました。大学院の学びがなければ「左荷重」の剣道は生まれていませんでした。

 50歳を過ぎて大学院に通いましたが、学生という立場での大学生活がこんなに楽しいものだとは思いませんでした。

 写真中央は、社会教育・平和教育がご専門の山田正行教授。大学院時代は興味深い講義にひきこまれ、毎週山田先生の授業を心待ちにしておりました。修了後も、ご著書をおくっていただくなどご指導をいただいております。

2017年10月16日

名古屋基礎セミナー

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 10月7日(土)、名古屋で「基礎セミナー」および「特別セミナー」を開催しました。

 「基礎セミナー」の実技では、認定インストラクターの望月佐多央氏と高木俊文氏による指導が行われました。それぞれ、基礎セミナーをよく理解し、オリジナルな指導方法を交えるなど、私も勉強になる内容でした。

 名古屋での開催はそれほど多くはないので、今後、インストラクターの方々による開催が多くなると思います。12月2日(土)には、今回の講師をつとめた望月佐多央氏による「基礎セミナー」が開催されます。中部地方の方は是非ご検討ください。


2017年10月05日

柴原洋氏(元ソフトバンクホークス)と・・・

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 スポーツ学部1年生の授業、『職業とコミュニケーション』で、元ソフトバンクホークスの柴原洋氏を招きプロ選手としての経験や心構えなどをお聞きしました。壇上で柴原選手に私がインタビューをする対談形式で進めました。

 柴原氏は北九州高校から本学野球部を経て1996年のドラフトでダイエーホークスへ入団。高校時代は「4番・エース」として活躍されたが、本学に進学と同時に野手転向。福岡6大学で首位打者を4回、本塁打王を3回、打点王を4回、MVPを2回、ベストナイン6回を獲得しています。リーグ戦通算成績は85試合出場、330打数137安打。打率.415、21本塁打、96打点。「福六のイチロー」と称されました。

 ホークスに入団後は15年間主力選手として活躍、ベストナイン2回(外野手部門:1998年、2000年)、ゴールデングラブ賞3回(外野手部門:2000年、2001年、2003年)、月間MVP1回(野手部門:2008年3・4月)をそれぞれ獲得されています。

 大学とプロの違いなどのお話も興味をひかれたが、小学校4年生で野球を始めたときからプロ選手として活躍することを目標としてきた・・と語っておられました。夢ではなく目標。その目標を細分化して期限を決めて達成してきたそうです。そして、その目標を常に書いて見えるところの貼っていたそうです。

 以前、陸上の為末選手の講演を聞いたときにも同様のことを話していました。為末選手は「メンタルセット」という言葉を使っていました。

 今日のお話を聞くと、素質も大切であるが、いかに目標を持ち持続するかということが道を開く最大のポイントであると思えてきます。在学生の多くが柴原氏の話に聞き入っていました。

 柴原氏の益々のご活躍を祈念いたします。

2017年08月14日

ありがとうボルト

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 数々の伝説を築いていたボルト選手が、世界陸上ロンドン大会を最後に引退した。

 彼が持っている100メートルの世界記録9秒58が破られるときは来るのだろうか。不可能なようにも思える。

 さて、カラダと左右に関して取り上げるときに、私が題材とするのがボルトの走りである。彼が北京オリンピックで圧倒的強さで100メートルで金メダルを獲得したとき、これまでの陸上競技の理論からはかけ離れたフォームが話題となった。

 肩を大きくゆする独特なフォーム。そして何より左右差が大きいこと。上の画像は6年前(ロンドンオリンピック2012直前)の数値である。左右の歩幅が20センチ違う。右足(右から左)の歩幅は2m59p、左足(左から右)は2m79p、実に20pの違いがある。一般的な選手は5p以内に収まることが多い。

 この数値から「左の蹴りが強い・・」と説明されることが多いのだが、見方を変えると「右から左への重心移動が早い・・」ともいえる。右から左への重心移動が早いことは、最高のパフォーマンスを発揮するための一つの条件である。

 この顕著な左右差は、ボルト選手が克服してきた脊椎側弯症が一因であると考えられるが、そうだとすれば、その身体的ハンディは、不断のトレーニングによって世界で最も速く走るための身体的特性へと変容したことになる。

 そして、側弯の方向が逆であれば、世界記録は生まれていなかったかもしれない。まさに、神が伝説のランナーとなるために与えた試練、いや贈り物だったといえる。

 彼の雄姿ををみることができなくなるのは残念だが、感謝の言葉で引退を祝福したい。

「ありがとうボルト」

2017年08月08日

他分野に学ぶ

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 8月5日(土)、特別セミナー「〜カラダの左右特性を知ろう〜」を開催しました。以前からご要望の多かった、左右に関して「左荷重の剣道」の指導で得た知見も交えて座学と実技を行いました。参加者は剣道関係の方々、トレーナー、治療関係、医療関係の方々・・・。

 セミナーなどを開催して様々な情報をいただくと、他分野や他競技に学ぶことが大切だと痛感することが多々あります。今回の特別セミナーでも、医療関係者の方から興味深いメールをいただきました。

 それは半身に麻痺がある方の歩行に関してです。

「右片麻痺(右側半身麻痺)より左片麻痺の方が、歩行能力の再獲得は難しく時間を要する」
「それは左足が支持脚で、右足は利き足(浮かせて使う足)の場合が多いから」

ということが言われているらしいのです。さらに、

「左麻痺の場合は右脳機能障害(空間認知の障害)も発生しやすく、加えてプッシャー症候群を発生する場合がある」

ということも左麻痺が歩行獲得に時間を要することの理由の一つとされているらしいのです。プッシャー症候群とは「損傷を受けていない非麻痺側の上下肢で自分の身体を麻痺側に押していく現象」とされています

 セミナーでは、左右のわずかな差で動作が大きく異なることを実感していただいたのですが、「健常の状態での左右の違いの大きさに驚き、左麻痺の不器用さを改めて理解しました。」とのご感想を述べられていいます。

 このように他分野の方々の情報をお聞きすることで、お互いに理解が進むと改めて感じました。

 上のスライドはセミナーで使用したスライドの一枚です。店舗の商品配置やランニング、また、テーマパークでのアトラクションの位置など、左右特性を用いている分野は多いのです。

 しかし、それぞれの分野で常識となっていることも他分野では全く知られていなことも多いようです。

 「カラダの左右特性」だけではなく、あらゆる事象について他分野の方々との交流が理解を深める一助となると思われます。

一本歯(後歯)下駄