「つばぜり合い」の解消
今年も大学剣道は団体戦試合のシーズンを迎えました。本学(九州共立大学)剣道部は、春の個人戦は運よく男女とも全日本大会に選手を送り出すことができました。
団体戦も昨年は男女とも全日本学生優勝大会に駒を進めることができました。
大学剣道を指導し、地力をつけさせるだけではなく競技としてもある程度実績を残すためには、多少なりとも試合のコツを伝授しなければなりません。
その一つに、つばぜり合いの解消があります。つばぜり合いの解消は高体連の試合では10秒ルールが適応されています。つばぜり合いになってから10秒以内に技を出すか、もしくはつばぜり合いを解消しなければなりません。
大学・一般は10秒ルールの適応はありませんが、同様にお互いにつばぜり合いを解消しなければなりません。現代の剣道試合のコツの一つは、このつばぜり合いの解消にあります。どのように解消するのか、そして解消後にどうするのか、を指導する必要があります。
詳細は書けませんが、高校生と大学生ではその指導方法は全く異なります。なぜかといえば、つばぜり合い解消の定義が全く違うのです。大学生にそれを教えないと、高校での解消の仕方をそのまま続けてしまいます。
剣道の本質から考察すると、現在のように試合時間の多くがつばぜり合いに使われているのは好ましいことではないと思いますが、競技としての剣道では、このつばぜり合いの工夫で勝率をあげることができます。