韓国遠征
本学(九州共立大学)剣道部は2月18日(月)〜21日(木)、韓国の朝鮮大学(光州市)に遠征いたしました。韓国の大学スポーツは少数精鋭、朝鮮大学剣道部も新入生を含めて男子15名ですが、全員が技能特待生での入学だそうです。試合・稽古、そして夜は懇親会と有意義な時間を過ごさせていただきました。
遠征3日目の20日(水)には、ソウルで開催された「SBS杯全韓剣道大会」を視察しました。上の写真(左)をご覧いただくと分かるように、審判は4人制で、主審の裏に3人の審判が椅子に座っています。韓国では審判の数を増やす傾向にあるそうです。5人制の大会もあるようです。その方が誤審を少なくできると考えられているようです。
試合を拝見して韓国の選手がなぜ攻撃的であるのか分かりました。応じ技がほとんどないのです。相手の打突に対する「出頭技」「返し技」「すりあげ技」などがありません。よって、攻撃的でスピードがある技で勝負することになります。
この傾向は日本でも同様です。これらの原因は、やはり「右荷重」にあると考えられます。「右荷重」の構えからは「対の先」や「後の先」の打突が発現しにくいのです。どうしても、自分から攻め込んで打突する剣道になります。
最終日は朝鮮大学のオ・ギルヒョン監督と稽古する機会がありました。オ監督は5年ほど前まで、韓国ナショナルチームで活躍された剣士です。言葉は通じなくても剣先を通じて会話をしているような不思議な感覚でした。来年は、朝鮮大学が本学を訪れる予定です。