2019年06月30日

サニブラウン、100M・200Mを制す(令和元年、日本陸上選手権)

  第103回日本陸上競技選手権において、100メートル(10秒02)に続き、男子200メートル決勝でも、17年ロンドン世界陸上7位のサニブラウン・ハキーム(20)=米フロリダ大=が20秒35(向かい風1・3メートル)で優勝。自身2大会ぶり2度目となる短距離2冠を果たした。

 秋のドーハ世界陸上は、100メートルに続き200メートルでも代表内定。400メートルリレーとあわせ、3種目で表彰台を目指す。

 さて、サニブラウン選手の走りをどのようにご覧になったであろうか。動作学の側面からみてみよう。まず、目立つのは体幹の柔らかさである。これは米国でのレースではそれほどでもないが、日本人選手とのレースでは際立っている。言い方を変えると、他の日本人選手は著しく体幹を固めているように見える。これが、日本人の身体的特性によるものか走る技術によるものかは明確はならないが、体幹を固めているため重心の左右移動に影響があると思われる。2足で移動するのであるから適度な重心の左右移動が必要である。体幹を固めるとその移動がスムースにいかない。

 体幹の柔らかさはアーチの変化にも影響がみられる。スタートからトップスピードまでは胸を閉じて前傾を保っている。そして、トップスピードからは徐々にアーチをつくりフィニッシュでそれが最も大きくなっている。スタートからフィニッシュまで腰の角度の変化をおさえて体幹で角度をつくっているようにみえる。

 そして、これはデータをとらないと明確には言えないが、脚のたたみがはやい。はやいというのは、時間的にはやいのではなく、脚の後方スイングの局面のはやい時期にたたまれている。脚がはやい時期にたたまれるということは、前方スイングで足が鋭角に振り出されることを意味している。

 いずれにせよ、ボルト選手ほどではないが体幹の左右移動と体幹の柔軟性がないとできない走りである。他選手と比較すると著しく力感がない。世界選手権での活躍が期待される。

一本歯(後歯)下駄