アフリカ系ランナーの走り
なみあし身体研究所では、講座受講者と個別コーチングを重ねています。様々な分野の方々から貴重な情報をいただくことができます。
先日、長距離ランナーご出身のコーチの方との「個別コーチング」で、
「アフリカ系選手は実は腰の位置が低く、膝の屈曲(抜き)を操作している・・・」
上段の動画は世界最高記録保持者のキプチョゲ選手の動画(手前の選手)です。下段はすこし前になりますが、大迫選手と当時高校生のムァゥラ選手(現黒崎播磨)の動画です。
どちらもスローでご覧いただけるのでよく走りの特徴がわかります。アフリカ系選手は腰高ではなく、着地後実にうまく股関節と膝関節を屈曲させています。そして、キプチョゲ選手・ムァゥラ選手とも前足部で接地していません。フラットでもなくヒールコンタクトしているようにみえます。多分、スピードが上がると受動的に(自然に)フォアフット着地になると思われます。着地方法は、その選手の身体的特性、とくに足関節の可動域によって無意識に決定(変化)するのだと思います。
日本人選手は腱の強度が十分でないことを考えると、意識的にフォアフットにすると膝の送り(屈曲)が十分操作できないと思われます。
情報をいただいたランナの方は、
「日本人もアフリカ系選手の走りにトレーニングによって近づけることができる、しかし、それはフォアフットであることは絶対条件ではない」