2008-10-30

先日、高橋尚子選手が引退を表明しました。
全盛期の彼女の走りは、体幹を捻らないという観点でいうと理想的な走り方です。
シドニーオリンピックのときの写真があります。銀メダルを獲得したシモン選手とともに写っていますが、両者を比べると一目瞭然です。
両者とも右足が離地直後なのですが、高橋選手の体幹は全くねじれていません。すばらしい、の一言です。
しかし、この「体幹」をひねらないという動き・・・注意が必要です。
「体幹(胴体)」を固定するイメージで脚だけ動かそうとする人が多いのです。
実は、「体幹(胴体)」を捻らないためには、股関節や肩甲骨を十分に使う必要があります。
それにより、「体幹(体幹)」が捻られていないように見えるのです。
動いている本人は、固定している感覚(イメージ)は全くないと思います。
「ナンバ」をスポーツや武道に取り入れようとして上手くいかなかった方は、ほとんどこの間違いをしています。
目で見た「動き」をそのまま真似してはいけません。
ここでも小田先生のことばを思い出します。
「動作はそうなるのであって、そうするのではない」