人間の体は左重心になることが自然であると考えられます。

 一般には、左右のバランスがとれていることが良いように言われます。しかし、私たちは人体の左右の特性をスポーツや武道に生かすことを考えています。この身体の左右特性は、王選手の一本足打法とも大きく関係しています。

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 王選手の一本足打法(フラミンゴ打法)は皆さんご存知ですか?若い方は、よく知らない方もおられるでしょうか?。シーズン中はほぼ毎日プロ野球のテレビ中継がありますが、右バッターと左ババッターでは明らかにそのフォームの傾向が異なることにお気づきでしょうか?。

 左バッターの代表といえば、王監督以外にも、大リーグで成功したイチロー選手、日本では読売巨人軍の高橋良伸選手らが思い浮かびます。これらの打者に共通しているのは、ピッチャー側の足(右足)を長時間上げてタイミングを取ることです。(イチロー選手は大リーグにいってフォームを変えたようですが・・)

 つまり、左バッターは左の股関節に体重を乗せ投球を待つことができるのです。

 しかし、右バッターが、同様なフォームで打とうとしても上手くいきません。さらに、左右の股関節には秘密が隠されています。それは、左股関節は外旋しやすく、右股関節は外旋しにくい特性をもつということです。

 これは、人体の左右において、筋肉のつき方が異なるからだともいわれていますが、それによって、野球の右バッターと左バッターではその技術がさらに異なってきます。

 まず左バッターは、先に述べたように左股関節に体重が乗せやすいという特性を利用し、左軸に十分体重をかけた状態で待てるのです。そして、その状態から右の股関節に重心を落としこんでスイングします。

 右の股関節に重心を落としても、右股関節は、外旋しにくいために体が開くことなくボールをとらえることが可能になります。

 よって、左バッターは左軸(股関節)から右軸(股関節)へ十分重心を移動させ、ボールをとらえることができます。近年多くみられる、踏み込んで前のポイントで打つこの打法は、左バッター独特の打ち方であるのです。

 一方、右バッターが左バッターと同様に打とうとしてもうまくいかないことが多いようです。まず、右股関節は左のように体重を十分に支えることができません。さらに、踏み込んで左軸(股関節)に十分体重を乗せると、外旋しやすい左股関節の特性により、体が早く開いてしまうのです。よって、右バッターは引っ張りすぎて3塁線からきれるファールが多くなります。

 この左股関節の特徴を補うために、優秀な右バッターは、右の軸へ重心を残したまま打ちます。
右軸へ重心を残しながらボールを十分引き付けて打つために、左足を開く動作をする選手を多く見受けます。

 このように、左右の股関節の特性を知っておくと動作のとらえかたも変わってくると思われます。
左右の股関節の特性をよく知り、それぞれのスポーツの動きに活かしたいものです。

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