2009年05月21日

肩甲骨の外放と上腕の外旋

肩甲帯.jpg 股関節とともに重要な役割をするのが肩です。

 一般に肩をいうと、上腕の先端の肩関節Aをイメージしますが、肩関節肩甲骨とともに動きます。

 複雑な動きが可能な肩周辺のことを肩甲帯ともいいます。

 鎖骨の片側が胸鎖関節@で胸骨につながっているだけで他の部分は浮いていて肋骨の上をすべるように動きます。

 背中側に位置する肩甲骨も様々な方向に動くことができます。

 しかし、この肩甲骨を十分に使えていない人が多いのです。

 その原因のひとつは、立位姿勢での肩甲骨の位置にあります。

 肩の柔軟性を高めることに熱心な方は多いのですが、日ごろの姿勢で肩甲骨を十分につかえるニュートラルポジションを意識する人はほとんどいません。

 楽に立って、まっすぐに両腕を垂直にあげてください。手のひらを前にして、前額面(体を前後に切る面)にそって両腕を広げながら下ろして体側につけてください。

肩外放1.jpg その位置がニュートラルポジションです。

 それよりも肩甲骨がからだの前に位置する場合を前肩、後ろに位置する場合を引き肩といいます。 

 さらにニュートラルポジションで十分にゆるみ、肩甲骨が外側に放たれた状態が理想です。

 この状態を肩甲骨の外放と言います。

 

 肩甲骨ニュートラルポジション(肩甲骨の外放)にあると、上腕の外旋の操作が容易になります。腕を楽に前にあげてください。手のひらを上に向けながら上腕(肩から肘まで)のようすを観察してください。

 肘(肘関節の曲がらないほ上腕.jpgう)が下を向くように上腕が回転します。

 この動きを上腕が外旋するいいます。スポーツなどで脇をしめるといいます。これは、上腕を外旋させながら肘が体側による動きです。

 この上腕を外旋させる操作は、スポーツ・武道(武術)などのあらゆる動作で使われています。工夫してみてください。

 例えば、重心移動にも上腕の外旋がつかえます。上腕が外旋するほうへ重心は移動しやすくなります。

 実は、上腕の外旋状態は人によって違います。その場でにならえをしてください。両腕を体の前に水平にあげてみましょう。肘の曲がる側が上を向くほど、上腕の外旋状態がつよく、内側を向くほど内旋状態がつよいことになります。 

一本歯(後歯)下駄