2010-02-01

常歩(なみあし)研究会が提唱してきた「垂直感覚⇒体幹を垂直に立てる感覚」をさらに発展させた水平感覚。
武術などでは、「頭部を傾けない」という教えが残っているようです。「五輪の書」(宮本武蔵著)では「鼻筋を直にして、少し頤(おとがい)を出す心なり」とあります。頤(おとがい)とはあごのこと。「鼻筋をまっすぐにたてて、すこしあごを出す感覚」というわけです。
また、中国武術とくに太極拳では「二目平視」という教えがあります。常に両目が水平になること。
日本では「目を水平にする」という教えはほとんど聞きません。日本では縦(垂直方向)、中国では横(水平方向)の感覚が強いのかもしれません。
この水平感覚は、視覚だけではなく平衡感覚にも関係すると思われ、身体動作において絶対感覚を生み出すと考えられます。
下の写真は、このHPでも何度もご紹介した和歌山さんのコーナーリング。両目のラインに注目。
