もう、結果を言うまでもない。なでしこジャパンが女子W杯で、世界一の座についた。早朝(夜中か?)目が覚めた。TVのスイッチを入れるとW杯の映像が・・・。準決勝のスウェーデン戦では、日本選手のステップが細かく見えた。サッカーやラグビーでは、歩幅がせまく見えるチームが技術的に優っている(私はそういう見方をしている)。スウェーデン戦では、技術的に圧倒していた。

 しかし、このアメリカ戦は、技術的にはアメリカがいいように感じられた。予想通り苦しい展開。それにしても、前半はアメリカの猛攻をよくしのいだ。後半、多少日本ペースになってきたかと思われた24分、縦パス一本からモーガンのシュート。正直、勝負あったかと思われた。しかし、前半よりもはるかにボールを支配していた日本は、後半36分、サイドからの速いクロスを丸山がキープ、相手のクリアがこぼれたところを宮間あやが見事に反応して同点。いつもは、仕事柄、両チームの動作をみているのだが、この一点で完全になでしこのサポーターになってしまった(笑)。

 後半、残り10分弱で追いつかれたアメリカチームの落胆は想像に難くないが、延長前半終了間際、左からのクロスをワンバックが狙いすましたヘディングシュート。しかし、延長後半終了4分前、宮間選手の左コーナーキックに、澤選手がニヤサイドに走りこんで神業とも思えるシュートで同点。

 PK戦前、映像に映し出された笑顔で選手を送り出す佐々木監督のすがたに勝利を確信した。一方、アメリカ選手は硬い表情。PK戦では、GKの海堀選手がファインセーブを連発。最後は、熊谷選手のPKがゴールネットを揺らし、日本の勝利。少し遠慮しているかのような熊谷選手のガッツポーズに日本女性らしさが垣間見えた。

 それにしても、感動的なゲームだった。そして、この勝利は日本のサッカー界に大きな自信をもたらしたと思う。私は、日本人にはサッカーは向かないと言ってきた。その理由はリズム感。日本人はサッカーのような連続動作が苦手だ。しかし、日本の若者は欧米の音楽や言葉を頻繁に耳ににしながら育つ。もう、日本語のリズムと生活様式からくる体感は変容しているのかもしれない。

 少し考えてみれば、ペレ、マラドーナ、メッシ・・・・、思いつく超トップのプレーヤーの中には、日本人と大差ない体格の選手がいる。今回のなでしこの勝利は、サッカーが体格的に劣る日本人でも十分に戦える時代に入ったことを証明してくれたのかもしれない。

ライン登録お願いします。

ご登録いただきますと
動画「なみあしセミナー」(定価11800円相当)をプレゼントいたします。

なみあし無限
驚異のスポーツ上達法

「剣道なみあし流」