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 世界陸上2011(テグ大会)、男子100M決勝でフライングによる失格のボルト選手が、200M決勝では19秒40で2連覇を果たした。スタートのリアクションタイムは、決勝出場選手中最下位の0秒193。いかに慎重にスタートを切ったかが分かる。しかし、その後は大きなストライドで100メートルのコーナーを回り終えるころには、ディックス選手(米国)、ルメートル選手(フランス)らを置き去りにした。19秒40は今季世界最高。ここ2シーズンでは自己ベストの記録だった。

 今回の世界陸上、選手の下肢の動きに注目していた。特に、黒人選手。白人選手や日本選手の走りと比して違いが顕著だ。一つは、膝が最大限に屈曲してる選手が多いこと。そして、前方に振り出された膝(モモ)の位置が低いことだ。そのために、黒人選手の足部は前後ではなく上下に動いているように見える。股関節の動きを抑えてターンオーバーを速くしているのか。

 研究会の他のメンバーは、肩甲骨と上肢の動きの変化にも注目しているようだ。これらの変化は、アンツーカーからタータンへと走路が変わり、さらにタータンも反発力が強くなる傾向にあることが原因なのかもしれない。走競技も走路(道具・用具)の変化によってその技術が変容していく。

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