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 世界ランク26位の錦織圭(22=フリー)が、4大大会初のベスト8進出を決めた。同6位ジョーウィルフリード・ツォンガ(26=フランス)を、2−6、6−2、6−1、3−6、6−3で撃破。8強入りは1932年の佐藤次郎、布井良助以来80年ぶり。 

 各新聞やTVの報道は、昨年12月に米シカゴに飛び、陸上ハンマー投げの室伏広治を指導する理学療法士ロバート・オオハシ氏のもとで10日間ラケットを握らず体幹トレーニングを積んだことを伝えている。錦織選手自身も「意外と疲れていないんです。トレーニングの成果がこんなに早く出るとは。ツアーに慣れてきたというのもあるし、確実に、強くなっている証しだと思います。体力面で大丈夫、というのは本当に力強いですね。」と語っている。

 また、ある新聞社の取材で興味深いことも語っている。昨年11月の上海の大会1回戦。0−6、1−4で負けかけた時に、自然と力が抜けたらしい。50〜60%の力でストロークすることで、腕に余分な力が入らなくなった。肘から先をしならせることが可能となり、力を入れなくてもボールが飛び、ストロークも安定したそうだ。昨日の試合後、錦織選手は、「この日も50〜60%ぐらいの力で打っていましたね。さすがに攻められて、緊張も多少はあったけど、リラックスしてストロークはできました。この形が通用して、勝てているわけなので、テニスがしっかりしてきたなとは感じています。これが世界のトップ4相手に通じるかは分からないですけど。」と語っている。

  戦後、松岡修造に続く日本人2人目の4大大会ベスト8の快挙。錦織選手の体力強化が注目されているが、その裏に本人が語っているように「脱力」があることは確かである。「脱力」とは「内力」の脱力である。決して、発揮される「力」を弱めることではない。

 錦織選手のショットに注目することにしよう。

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