立命館大学産業社会学部の原尻英樹教授がしなやかな子どもの心身を求めて―義務教育化された武道教育」を発刊された。原尻先生とは拙書「本当のナンバ常歩」をご一読いただきお電話をいただいたことがきっかけでお付き合いをさせていただいている。

 原尻先生の武道(武術)論の特徴は、社会学研究者が多く用いる比較文化や歴史認識の手法にとどまらず、武道(武術)の技を精査していることにある。

 武道とスポーツの差異は、その「身体操作法」にあるとし、よって、武道(武術)本質は伝統的身体操作法にあるとする考え方だ。よって、現代の剣道や柔道は武道ではなくスポーツである断言している。さらに「気」を実体としてとらえ、本来の武術的身体操作法により、「気」を操作することが可能になると説いている。

 そのうえで、平成24年度からはじまった「武道の義務教育化」について、古流武術をとり入れた指導手順を示している。

 これまで何度も原尻先生とは「武道談義」をさせていただいているが、武道(武術)の究極の目的は、合理的身体操作による、筋出力による「内力」、重力や地面反力による「外力」だけでなく、本来人間が保持する「気力」を引き出すという修行のプロセスがさらに明確になった。観念ではなく、技としての武道とスポーツの違いを見事に客観化している。是非、ご購読ください。

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