2014年08月14日

リーリスでの肩は?

 「今より強い球」を投げるための身体動作として、前回は「骨盤の傾き」について考えてみました。

 今回はについてみていきます。まず、についてカラダの仕組みから理解しましょう。ボウリングは、約7キログラムのボールを保持して腕でスイングします。さて、腕はどこから動くでしょうか。多くのボウラーは腕は肩から動くと感じていると思います。しかし、腕は肩から動いているのではありません。

 肩を様々な方向へ動かしてみてください。肩関節は固定されず腕と一緒に動いています。腕の動きの起点とはどこでしょうか。肩関節からカラダの中央部を触ると鎖骨があります。鎖骨を触りながら肩を動かしてください。鎖骨も一緒に動きます。ところが、鎖骨が胸の中央の骨(胸骨)とつながったところに手を置いて肩を動かしても動きません。この鎖骨と胸骨つなぐ関節を胸鎖関節といいます。胸鎖関節は胸骨の左右にあります。ですから、スイングするときには、右投げのボウラーの腕の動きの起点は右の胸鎖関節、左投げ(サウスポー)のボウラーの腕の起点は左の胸鎖関節です。

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 肩甲骨とその周辺の筋群を肩甲帯と言います。7キロのボウルを投げるボウリングでは、肩甲帯の柔軟性を高めておくことが大切です。肩甲帯が自在に動くためには、肩のストレッチも効果がありますが、さらに重要なのは、日ごろの姿勢で肩甲骨を十分につかえるニュートラルポジショ ンに位置させておくことなのです。立って、まっすぐに両腕を垂直にあげてください。手のひらを前にして、前額面(体を前後に切る面)にそって両腕を広げな がら下ろして体側につけてください。その位置が肩甲骨のニュートラルポジションです。最も肩がスムーズに動く位置です。それよりも肩甲骨が前に位置したり 後ろに位置したりすると徐々に肩甲骨の動きが悪くなります。現代人は、ほとんどがニュートラルポジションより肩が前に位置しています。日頃から肩を少し引 き気味にしてニュートラルポジションをこころがけましょう。

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 それではスムーズにスイングするにはどうすればいいでしょうか。スイングで胸鎖関節が支点となるためには、どのように身体を操作したらいいでしょうか。

 有元メソッドでは、そのために肩だけではなくステップの方向頭部の傾き、さらにはリリースのイメージ(感覚)にも言及してコーチングがなされていきます。

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