2008年11月06日

膝を抜く

 もう一度、前傾して一歩前にでてみてください。(「合理的身体操作とは」−「内力と外力」参照)

 すばやく前進するためにもうひとつ動きを加えてみましょう。それが膝を抜くという操作です。踵支持でからだを前傾させます。一歩踏みだすときに支持脚の膝をぱっと小さく曲げてみましょう。膝を小さく抜いた瞬間に、からだが加速して前進します。

 膝を抜くときにつま先に体重をかけてはいけません。踵をさらに踏むのです。この動作と感覚を何回も繰り返しておぼえてください。

 膝の抜きには、いくつかの種類と方法があります。例えば

  1. からだの重心を落とす(さらに落とす)ために膝を抜く
  2. 地面(床)反力によってからだを移動させたり、相手を押すために膝を抜く
  3. 筋肉の伸張反射を使うために膝を抜く
  4. 瞬間的に静的安定を崩すために膝を抜く

などがあります。他にも膝を抜く目的がありますが、以上の4つが代表的なものです。

 

 膝抜きトレーニング(練習)をしますと、意識しすぎて抜きではなく「屈曲ー伸展」になる方が多いようです。

 膝の抜き大切な常歩の身体操作の要素なのですが、他の操作ができるようになると自然と身につくと理解してください。 無意識にでる動きという側面がつよいです。datotsu.jpg

 写真の左足をご覧ください。膝の抜きをつかった剣道の打突です。踵は接地したままです。 この状態から、打突すれば自然と左膝は屈曲していきます。

 下の写真は、左足が離床した直後ですが、左膝を抜きならが離床しています。このときの、左の足関節(足首の関節)をご覧ください。ほぼ90度を保っています。

 一般的な剣道の打突では、左の膝関節と足関節はともに伸展しながら離床します。

 しかし、常歩(なみあし)の打突では逆に膝を抜きながら動きます。

 剣道の打突に限らず、膝の抜き意識すると上手くいかないかもしれません。それよりも、踵で支える感覚を主にした方がいいのかもしれません。このあたりは、個人差があるようですので、ご自分の膝抜き感覚をみつけましょう。

一本歯(後歯)下駄
五動 新体操操作術
五動慎体操作術.jpg