2011年11月11日

 これまで多くの方々から、日常動作やスポーツのパフォーマンスについて相談を受けてきました。

 このHPで取り上げていますように、合理的な身体の操作には、股関節の外旋が不可欠なのです。股関節が外旋することによって、膝関節が屈曲傾向になります。つまり、膝を抜くことができるのです。

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 ところが、股関節の外旋ストレッチを繰り返しても、膝の抜きがうまくいかない方々の多くは足部に問題をかかえています。足部の骨が正常に位置していないために、下腿(足首から膝まで)が内側に倒れ込む「過剰回内(オーバープロネーション)」という状態になっています。左の図をご覧ください(スーパーフィートジャパンのHPより)。かかとの骨(踵骨)が外側に位置するために下腿が内側に倒れ込むようすがわかります。

 この「過剰回内(オーバープロネーション)」の状態のままでは、股関節の外旋を足部が妨げるために膝を抜くことができません。

 最近、フォアフット(ストライク)走法が注目されています。走行において踵(カカト)からではなく、フォアフット(前足部)から接地することによって膝や腰への衝撃をやわらげるというものです。しかし、足部が正常であれば、踵が接地するかしないかは問題ではありません。ローマおよび東京オリンピックのマラソンで金メダルを獲得したアベベ・ビキラ選手(故人)は、裸足のランナーとして有名ですが、決してフォアフット走法ではありませんでした。アベベ選手の走法については、記事「フォアフット走法」を書きました。ご覧ください。

 足部が正常な状態であれば、足のアーチ、膝の抜き、股関節の外旋によって、十分接地の衝撃を吸収できるのです。つまり、フォアフット(ストライク)走法は、「過剰回内(オーバープロネーション)足」の走法と言えるかもしれません。ランナーの8割は「過剰回内(オーバープロネーション)」傾向にあるとも言われています。

 さて、それでは足部を正常な状態に戻す方法はあるのでしょうか。あるのです。それは、適切なインソールを使用することです。私は「スーパーフィート」をおすすめしています。私(木寺)や五体治療院代表の小山田良治氏、また研究会メンバーも愛用しています。

 一般的に、足部の状態が崩れる、たとえば縦アーチが落ちると、直接アーチを圧迫する(支える)方法が多くみられます。しかし「スーパーフィート」踵骨のある一部を支えることによって足部を正常な状態に戻します。これまで、選手やスアスリートに紹介してきましたが、足部の痛みなどが劇的に改善する例も多く報告を受けています。

 しかし、「スーパーフィート」のインソールも種類が多く、専門家に足部の状態を見ていただく必要があります。詳しくは「スーパーフィートジャパン」のHPをご覧ください。

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