2017年09月06日

戦前までは歩行者は左側通行だった・・・・

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 『正常歩』(大谷武一著・目黒書店・昭和16年)は学校体育での歩行訓練の必要性と方法を説いた名著です。大谷武一が提唱する「正常歩」は、現在の集団行動指導にみられるような歩行形態ではなく人の移動に主眼を置いています。まっすぐに垂直に体幹を保つことの大切さは述べられていますが、エネルギー消費の少ない歩き方が推奨されています。「正常歩」の詳しい内容は別の機会に譲るとして、同書に上のような写真が掲載されています。当時の女子生徒らの通学時などの様子です。どれも左側を通行しています。

 さて、歩行者が右側通行と法令で定められたのは戦後です。戦前までは左側通行でした。先ず江戸時代も左側通行だったようです。武士は左に帯刀していたためすれ違うときに鞘が触れないように左側を歩いたともいわれています。実際には、左側を歩いていたのではなく、すれ違う際に左に避けたのであろうと思われます。

 実は、終戦まで左側通行というのは正確ではなく、昭和22年に道路交通取締法が制定されたのですが、ここでは人、車ともに左側通行が決められました。しかし、昭和24年に第一次改正が行われ、ここで「人は右、車は左」の対面交通が始めて取り入れらました。当時は連合軍の占領下にあり、GHQのかなり強い指導があったと考えられます。

 米国の交通ルールは「人は左、車は右」。当然、GHQは当初「人は左、車は右」の対面交通を指導したようです。しかし、そのように変えるためには、公衆交通機関のバスなどの乗降口を逆につけかえる必要があるし、車のハンドルも左につけるほうが便利なため、当時の日本の経済力では実施が困難と判断され、「人は右、車は左」の対面交通を実施することに決定したと言われています。

 しかし、私たちはいまだに左側の方が歩きやすいらしいのです。。ネット内に次ぎのような書き込みがありました。

 「そこで改めて気づくのは歩行者の交通ルールである。混雑している東京の繁華街、新宿や渋谷を歩いてみよう。右側を歩けばまず人にぶつかるか、突き飛ばされる。ときには怒鳴られることもある。大部分の人が左側を通行している。右側を通行している歩行者は絶対少数派である。私は機会があるごとに、歩行者は右側通行か、左側通行かと聞いてみるが、老若には関係なく約70%の人が「左側通行」と答える。」

  人は左側を歩く方が自然なのかもしれません。私自身も無意識に左側を歩いていることが多いように思います。皆さんはいかがでしょうか。

一本歯(後歯)下駄
五動 新体操操作術
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