2014年12月05日
SASでは、ボウリングに特化したシューズ開発に協力しています。
人気急上昇中の櫻井眞理子プロのご協力により動画を掲載します。上下の動画を見比べてください。上は開発シューズを着用する前、下は着用後です。
まず、注目していただきたいのは2歩目の膝の動きです。ボウリングは7キロのボールを保持してステップしますので多くのボウラーが2歩目(4歩であれば1歩目)の膝が内側に倒れこみます。常歩(なみあし)によるボウリングでは、この膝の倒れこみは厳禁です。膝が内側に倒れこむことによって体幹は右に傾きます。3歩目で元に戻ります。
この膝と体幹の動きでは著しく再現性が失われます。膝の倒れこみと体幹の傾きを可能な限り抑えることが安定した投球につながります。
また、5歩目(4歩助走の4歩目)に注目してください。櫻井プロは5歩目の左足が安定しない傾向にありましたが、開発シューズを履いてからほとんどぶれることなくリリースできるようです。
コーチの有元氏によれば、「これほどの効果があるとは思わなかった・・」とのことです。
実は、膝の倒れこみは膝に原因があるのではありません。アドレスやステップ時につま先とひざの方向が常に一致することによって膝の倒れこみが抑制されるのです。他のスポーツではごまかせるのですが、ボウリングは7キロのボウルを保持してステップするのでごまかしがききません。
そして、つま先とひざの向きを一致させるためには、踵(かかと)の状態を整えることによって可能となるのです。SASではさらにシューズとインソールの開発によりボウラーの上達をお手伝いしようと考えています。ご期待ください
2014年11月07日
11月2日(日)、奈良県大和郡山市のトドロキボウルで開催された「櫻井眞理子・高橋冨資Wプロチャレンジ」の見学に。
ゆっくりと観戦するつもりでしたが、練習会とチャレンジマッチの間の空き時間に講習会をすることに・・・。
40人ほどのボウラーを相手に立ち方や座り方、そして簡単なスよトレッチなどをご紹介しました。私が骨盤の角度を示しているのは、トドロキボウル所属のステファニープロです。腰が見事に立っています。
講習にご参加いただいたボウラーの方々、ありがとうございました。皆様の上達に少しでもお役にたてれば幸いです。
2014年10月26日
ボウリングセミナー北海道ツアー初日、高砂台ボウリングクラブ(旭川市)でセミナー及び動画撮影会を実施しました。力はどこからくるか・・・・ボウリングでは約7キロのボールを投げる(転がす)ためにボールのスイング方向(斜め下)に力を加える必要がある。そのためには、まさしく重力を利用することが大切。
初心者はスイングのトップから、ボールの進行方向に力を加えようとするが、熟練者はボウルの進行方向とは逆に筋力を発揮することによってリリースでの適切なタイミングをとっていると考えられる。リリース時には筋力を発揮するのではなく、筋力の発揮をやめること(力を抜く)ことがコツだと思われる。この動作を合理的に行える方法がツーハンドかもしれない。右投げであれば、左手をボウルに添えるだけで、ボールの進行方向とは逆に力を発揮することになる。そして、右手で引く動作がないので骨盤の前傾が保たれる・・・と考えられる。上の写真は、有元コーチによるグループレッスン。
2014年10月10日
10月5日(日)に開催された「世界一受けたいボウリングセミナー」にアジア大会ボウリングトリオ戦で、佐々木智之(プリンスホテル)・安里秀策(朝日大)とともに日本Aチームで出場し金メダルを獲得した和田翔吾選手が駆けつけてくれました。同種目での金メダルは1994年広島大会以来20年ぶり。
和田選手は2012年3月に、私が勤務している九州共立大学スポーツ学部の卒業生。学部でスポーツについての専門的な勉強をしながら、大学近くのボウリング場で練習を重ねました。
大学を代表して?、和田君に金メダルを授与させていただきました。益々のご活躍を祈念いたします。
2014年08月20日
先日、有元コーチのコーチングに同行させていただきました。
有元氏のコーチング技術は驚くほど緻密です。そして、再現性が高い。再現性が高いというのは、有元氏からコーチングを受けたボウラーが例外なく上手になるということです。それこそ科学です。何か、データをとって数値化すれば科学的だと錯覚しますがそうではないのです。
さて、コーチからつま先と膝がしらの方向が一致しているボウラーは強い・・・、というお話をお聞きして、ボウラーに数種類の股関節のトレーニングを試していただきました。写真は、その中の一つなのですが最初はかなり難しいです。
膝がニーイン(つま先より内側を向く)しない脚をつくるには、足部と股関節の両方からアプローチする必要があるのです。これらのストレッチやトレーニングにより、有元氏のコーチングに少しでもお役に立てればと思います。
2014年06月10日
SASのfacebookページができました。上のロゴをクリックしてください。
そして、いよいよ「ボウリング」に特化した世界初の画期的なコーチングシステム「LTB.coaching system」がはじまります。これまでは、「ボウリング」に限らず指導者の経験則からのコーチングが主流をしめておりました。SASでは、日本のボウリング界では数少ないのプロコーチであり世界的にも注目されている有元勝氏のコーチングに、映像分析手法によるデータをフィードバックを加え、さらに「身体動作学」からの考察を加えることにより、ボウリングにおける世界初のコーチングシステムを完成しました。
「撮影→映像分析→動作学的考察→コーチのフィードバック→選手へフィードバック」という一連の流れでコーチングがなされていきます。さらに、データのやり取りやフィードバックは、インターネットを利用してホームページ上で行うことが可能。有元氏に限らず、このシステムを利用するコーチのコーチングを、世界中のボウラーが受けることが出来るのです。今後は、日本だけでなく世界中のコーチが利用できるようにシステムを構築する予定です。既に数名のプロボウラーが「LTB.coaching system」が利用し海外からの問い合わせをいただいています。
他競技にも応用が可能な「LTB.coaching system」がいよいよ8月スタートです。すでにプロ選手には遠隔分析によるコーチングをスタートさせています。詳しくはアミストのHPで。
2014年05月28日
水上氏(アミスト社)と有元コーチと進めている活動。上のグラフは、水上氏の映像分析ソフトによるボウリング投球動作の分析グラフです。ステップ開始からリリースまでのスイング速度をあらわしています。
赤と紫は同様の傾向がありますが、女子プロボウラーのもの、その他はアマチュアトップ選手のものです。一目でわかることは、プロ選手の方がゆっくりステップしているということ。また、リリース時にスイング速度が上がる選手と下がる選手がいることも一目瞭然です。
8月をめどに、SAS(Scientific Analysis System)を立ち上げることにしました。先日の有元塾の後、全国から依頼が殺到。同様のセミナーを、沖縄・大阪・名古屋・東北・北海道などで開催が予定されています。また、海外のトップコーチからの問い合わせも・・。
そして、私(木寺)は、米ボウリング雑誌の最高峰「ボウリングディスマンス」に身体動作に関する記事を投稿することになりました。
SAS(Scientific Analysis System)は、まずはボウリングからスタート。徐々に、他の競技にも広げていく予定です。そのためには、その競技に精通している指導者(コーチ)のご協力が不可欠です。
2014年05月20日
上は野瀬千春プロ(有限会社カワシン所属、女子40期生 No.431)の分析のようすです。下のグラフはわずか0.4秒のの内容です。コーチングは最後はイメージや感覚の世界なのですが、視覚化することによってこれまでよりも容易に感覚やイメージに近づけると思われます。詳しくはアミスト社のブログで。
2014年05月18日
先日(5月16日)はプロボウラーの映像分析に立ち会いました。分析はこれも映像分析のプロ、アミスト社の水上さんが担当。今回は、加速度計や筋電図を用いての計測も行いました。
上の動画は分析の一部です。投球をしながらすぐに結果を見ることができます。
結果をみながら、選手と懇談、観察だけではわからなかったことが、データによって裏付けられます。先日、北九州市の青山エースレーンで開催した「有元塾」が好評で全国から、ボウリングプロコーチ、身体動作学の専門家、映像分析のプロで行うセミナーのご依頼が殺到しているとか・・・。
現在、アミスト社ではボウリングに特化した分析システムを開発中。徐々に、他の競技にも広めていく予定です。ちなみに、セミナーは交通費のみでうかがいます。
詳しくはアミスト社のブログでもご覧いただけます。