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  踵(かかと)をつけたまましゃがめない子供が増えているそうです。ある報告によれば、小学生の14パーセントはしゃがむことができないとか。

 いくつかの要素があると思いまが、しゃがめない最も大きな原因は、

 足関節(足首の関節)が屈曲しないこと

だと推測されます。

 以前、子どもたちの立ったときの重心(足圧の中心)が後方に移動しているという報告もありました。これも同様な原因だと思われます。

 足関節が屈曲しないことは、前頸骨筋が収縮しないことを意味します。または、拮抗するふくらばぎの筋群が緩まない。

 骨盤の前傾が保たれ前頸骨筋が収縮するとハムストリングが使えます。実はこのことが膝の抜きを可能とします。

 逆に足関節が屈曲せず伸展するとふくらはぎの筋群と大腿四頭筋(太ももの前面)が収縮し、膝関節も伸展傾向の動きになります。

 骨盤前傾股関節の可動域等が強調されがちですが、足関節が屈曲することも合理的な動作習得にはかかせない条件です。

 子どもたちの足関節はなぜ屈曲しなくなったのでしょうか。

 履物(はきもの)の影響や生活習慣の変化が考えられます。家庭のトイレが和式から洋式に変わったことも大きいと思います。

 足元から動きを見直すことも大切のようです。

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  腸腰筋の働き(機能)は、股関節を屈曲させること。つまり、脚を前方に振り込むことです。しかし、足を支点ととらえると腸腰筋のもう一つの働きは上体の前傾を保つことであることが分かります。

2009-12-24
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 近年(ここ10年ほど)注目されている腸腰筋

 最近ではジャマイカの短距離トップ選手と日本人選手では、大腰筋の筋量がほぼ2倍違うことが報告されています。日本人はトップ選手でも彼らの約半分の筋量しかない。

 画像をご覧いただければ分かるように、腸腰筋は脊椎(第12胸椎と第1〜5腰椎)に付着している大腰筋とおもに腸骨窩に付着している腸骨筋によって構成されています。

 腸腰筋の働きは「股関節を屈曲させる」といわれていますが、屈曲とともにわずかに外旋する」と書かれている解剖学書などもあります。この動きは、腸腰筋の停止が小転子(大腿骨の内側)であることと関係していると思われます。

 さらに、常歩(なみあし)研究会では腸腰筋のもう一つの働きに注目しています。

 さて、その働きとは何でしょうか?。推測してみてください。

 今年の福岡国際マラソンが6日、福岡平和台陸上競技場を発着点とするコースで行われ、昨年優勝のツェガエ・ケベデ(エチオピア)が、日本国内で開催されたマラソンの最高記録を塗り替える自己ベストの2時間5分18秒で2連覇を果たした。2位はテケステ・ケベデ(エチオピア)で、ドミトロ・バラノフスキー(ウクライナ)が3位。日本勢は、下森直(安川電機)の9位が最高だった。

 ケニア出身で、初マラソンのメクボ・モグス(アイデム)は途中棄権した。

       (2009年12月6日  読売新聞より)
 さて、沿道でマラソンを何回か観戦したことがあります。トップ集団の選手は見事なフォーム(動き)をしていますが、順位が下がるに従い動作改善の余地がある選手が増えてきます。
 マラソンは全身持久力(酸素運搬能力)が必要なことは言うまでもありませんが、順位と動作性には大きな相関があると思われます。動作の合理性はデータにはできにくいので客観性はありませんが・・・・。
 どんなスポーツのパフォーマンス向上にも、まず動作の基礎訓練が必要だと思います。そして、その土台は姿勢(立位・座位)と歩行だと思われます。 

 5日(土)に行なわれた「フィギアスケート・グランプリファイナル東京」のフリー演技。男女の2位で織田信成(関大)・安藤美姫(トヨタ自動車)の両選手がバンクーバー冬季五輪代表に内定しました。

 フィギアスケートの選手の多くはジャンプもスピンも左に回ります。

 外国人選手の中には右に回る選手もいるのですが、日本人選手はすべて左。(私が知らないだけかもしれません)

 身体の特性からは左が自然だと思います。また、日本ではスケートリンクで大勢で練習するので、リンクを左に回ることがルールとしてありその影響もあって右回りの選手がでないとも言われています。

 回転するといえば、バレエ(踊り)の回転方向は右がほとんどなのです。左に回るのは高度な技術とされています。

 先日、バレエの専門の方にお聞きしたところ、左だと回りすぎて軸が垂直に保たれないのだそうです。

 現在、大相撲九州場所が開催されています。

 最近の大相撲をTVなどで観戦して考えさせられることは、日本人の「からだづかい」の変化です。ご存知のように、大相撲の番付上位は多くの外国人力士でしめられるようになりましたが、そのことに違和感を感じなくなっています。

 本来、相撲の技や動きは「日本人のからだ」に適したものであるはずです。

 何が変わってしまったのでしょうか。もっとも顕著であるのは「かかと」が使えなくなっていること。「かかと」が浮いて前足部にのる日本人力士がほとんどです。

 下の動画は、平成19年九州場所の千代大海VS安馬(現、日馬富士)戦です。千代大海関が勝っているのですが、「かかと」の使い方は対照的です。

 日本人力士が「かかと」をつかえない(つかわない)のに対し、モンゴル出身の力士は「かかと」を上手くつかいます。

 ですから、私たちはモンゴル出身力士の動きの方に「相撲らしさ」を感じます。

 「かかと」をつかうことは、相撲だけではなく他のスポーツにも取り入れられてきたと考えられます。

 先日、興味深い記事をみつけました。

 高校野球の名門校、愛工大名電高校OB会の奥村衛会長が、同校出身者のプロ選手に「大相撲の日馬富士を見習え」とアドバイスしたという記事です。

 奥村会長によれば、「日馬富士の立会いの一歩目はかかとで着地する。千代の富士も、貴乃花もそうだった。かかとから踏み出すから相手の押す力を受け止められる」。

 野球でも、例えば一塁走者帰塁のために体重をできるだけ残しながら、早くスタートを切るためには、かかとからの一歩が必要になるという。

 (詳しくは中日スポーツの記事へ) 

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 今年のプロ野球ドラフト会議で、横浜は四国IL(アイランドリーグ)香川の福田岳洋投手(26)を5位指名しました。

 福田選手は小田伸午先生(京都大学)の研究室でスポーツ科学を学ぶ大学院生。2年前から大学院を休学して四国アイランドリーグでプレーしてきました。

 実は、私は福田選手にお会いしたことがあるのです。3〜4年前に、京都大学で常歩(なみあし)会を開催したときに、グランドでピッチングを披露してくれました。

 非常にバランスがいい体と投球フォームでした。小山田さんも「なかなかいいよ〜〜〜」と絶賛していたのを思い出します。

 それにしても、四国ILで活躍していたとは知りませんでした。

 彼は1メートル81、81キロの右腕で、最速147キロの直球と数種類の変化球を持っているようです。入団2年目の今季は8月にリーグ月間MVPに輝くなど10勝5敗の成績を残しました。

 球団関係者によれば、「球持ちが良く、投球の構成がいい。球質にも優れて先発に向いている」とのことです。

 来シーズンは、福田選手と横浜ベイスターズに注目してみます。

 皆様もご声援よろしくお願いします。

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 4月からお世話になっている奈良高専の体育授業、トランポリンセパタクローも取り入れられていることは紹介しました。

体育教官室に入りますと

「先生もやりますか〜〜」

「何を??」

「エアロビクスです」

「え〜〜っ?」というわけで、生まれてはじめてのエアロビクスに挑戦。動きの勉強をしているのに生まれてはじめての体験とは・・・・怠慢??(笑)

 エアロビクスって、スローの動きの方が難しいんですね。改めて、スロートレーニングの意味を考えさせられました。

 昨日は、日本公衆衛生学会総会「健康づくりと運動」自由集会で、小田先生とともに講師をつとめさせていただきました。

 懇親会で「骨盤前傾の意味が分かりました」と受講者の方が言われていました。骨盤がかなり深く前傾するとイメージされている方が多いようです。

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  これは昨日使用したスライドの中の一枚です。骨盤前傾とは、後傾した骨盤を前傾方向にたてに回転させることを言います。

 実際には、スライドのようにほぼ垂直に立った状態とイメージしていただいていいと思います。

 そして理想の角度は競技によって異なります。常に前進する陸上の走競技などは前傾角度がより深いと思われます。歩き方と同じで、正しい角度はありません。その競技やその方の理想的な角度を見つけることが大切だと考えます。

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 「片踏み」について剣道(剣術)人力車(車夫)のことをこのコーナーやメールマガジンで書きました。

 人力車に関して、連続動作は左の片踏みではないか、と書いたのですが「社交ダンス」について興味深いメールをいただきました。

 ダンスの男女の組み方(ホールドの仕方)は、男性の左手と女性の右手を合わせます。(稀に逆の場合もあるようです・・・逆ホールド)

 用語の使い方がおかしいかもしれません・・ダンスがご専門の方々、ご指摘ください。

 社交ダンスは、男性は女性を右におきリードします。その動きは、常に男性の左半身が先取りする、まさしく左の片踏みです。

 この頃「片踏み」にはまっていまして・・・(笑)、先日も剣道(剣術)に関して片踏みの記事をこのコーナーで書いてみました。

 剣道に限らず、日本の武道(武術)の基本は「右の片踏み」(右肩と腰が前にでる)です。しかし、格闘技の多くは「左の肩踏み」が基本。

 そうすると動きの特性から考えると「走歩行」なども「左の片踏み」ということになります。(理由は省きます・・・企業秘密か(秘伝)・・笑)

 そこで飛脚や車夫(人力車)の画像などをあたりました。

 やはり、「左の肩踏み」がとても多いのです。たぶん、「右の肩踏み」では長い距離は進めないのだと思います。

 これは現在の走歩行でも同じ。研究会で以前、マラソンや駅伝競技などで右肩を後方に引くようにして(スイングさせて)走る選手が多いと話題になったことがあります。

 データがないので分かりませんが、「左の片踏み」で進む選手が多いのだと思います。つまり、私たちは体幹(肩のライン)に対して垂直方向(まっすぐ)進むのではなく斜めに進む方が合理的なのかもしれません。

 そういえば、馬も犬などの4つ足の動物も斜めに走ります。 

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 数年前から「常歩(なみあし)剣道」などというものを提唱してきました。(そんなつもりはなかったんだけど・・・笑)

 剣道の歴史や動きを追及すればするほど、「常歩剣道」が現代の剣道から離れていく・・。恐ろしいくらいに。

 最近では、構えの左足先が60〜70度横を向くようになってしまった。

 「本当のナンバ常歩」(2004年のときには左足は30度開く・・・と書いたので、それから倍以上開いている。撞木足どころではない。それに左踵はついたままだ。

 奈良に赴任してから、じっく歩きから見直してみた。

 今のところ行き着いたのは片踏み。左右の自然体(または半身)のまま前進する歩法だ。本来の歩き・走りは片踏みではないのか。

 体幹の正面に進む歩き方はとても難しい。片踏みは安定します。

 上の画像は、「二天一流」(宮本武蔵から発した流派・・現在はいくつもの分派がある)の形なのですが、右の二刀をたずさえている方の後ろ足は80度ほど外を向いています。

 この構えを見ると、左足だけが外を向いている(外旋位)ようだが、実は右足も左足も同様(ほぼ同角度)で外旋している。

 これによって、右自然体(半身)から左自然体(半身)へ移行できる。 

 これが片踏みの極意・・・大げさかな〜〜・・笑。

浜田節夫プロ

(日本プロゴルフ協会ティーチングプロ)が『ニ軸感覚スイング』(毎日コミュニケーションズ)を発刊したのが今年(09年)5月。

 各スポーツ界は、日本人のための技術を追い求めるようになってきました。

月刊チョイス11月号(ゴルフダイジェスト社・10月5日発売)
で「日本人のための新・モダンゴルフ」という特集が組まれています。
 その中で、小田先生と長田高明プロが
「体は回すが誤解。直線的な身のこなしが日本人ゴルフの流儀なんです」というタイトルで対談されています。膝の抜きと体幹の寄せについて詳しく語られています。
また、
囲み記事として、浜田プロの左軸の話しが出ています。
 ゴルフダイジェスト社のご好意により、記事をアップさせていただくことになりました。是非、ご覧ください。⇒ 
記事はこちら
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 9月20日・21日の両日、六甲スカイヴィラで「石田カイロ常歩勉強会」が開催されました。20日の前半は、水口慶高氏(スーパーフィート・フットパフォーマンスアドバイザー)による歩行動作に関するレクチャーが行われました。

 私自身も学ぶことが多く、途中で質問攻めにしたのですが、勉強会後の参加者の方々からのメールで、それがかえって内容を深めたようです。講師どうしが質問をする勉強会(講習会)は有意義かも・・・・。

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 後半は小山田さん直伝の「股関節スーパーストレッチ」の実践。やはり、実際に動きながらの講習は違います。

 私もモデルにかりだされ・・・・こんなはずじゃ〜〜。(笑)

 その後の懇親会でも有意義なお話を聞くことができました。懇親会ではプロ歌手Kenjiroさんの「冬恋かなし」に石田カイロプラティックの常歩(なみあし)ダンサーの皆さんによるダンスなどもあり、楽しい時間をすごさせていただきました(写真が

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ないのが残念)。二日目は、前半は私(木寺)がスライドを使用してすこし話させていただくとともに、大阪マスターズ所属の並川耕二氏にノルディックウォーク(ストックを使用した歩行トレーニング)の講習をお願いしました。

 実は、私もはじめてだったのですが、ノルディックウォークは下肢と上肢の動きが常歩(なみあし)のリズムになります。とてもすばらしいトレーニング方法だと思います。

 2日間で6時間の勉強会でしたが、常歩(なみあし)からは30名を超える参加者があり熱心な勉強会になりました。石田カイロプラティックの皆様、このような機会を与えていただきありがとうございました。

 このような勉強会を定期的に開催できればと思います。

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 09年8月24日(月)に取材を受けました大型バイク専門誌BIGMACHINE」の10月号が発売されました。

 和歌山利宏氏による「“なみあし”ライディング」の特集です。和歌山氏はすでに3年ほど前に、二軸動作を基礎としたライディングのDVDを出されています。

 今回はさらに進化した二軸ライディングが紹介されています。

 今回の記事では「常歩」を「なみあし」とひらがなで表記しています。ひらがな表記もなかなかいいですね〜。

 和歌山氏が、どのように“なみあし”をライディング技術に結びつけていかれたのか。是非、バイクに乗らない方々もご覧ください。

 「BIGMACHINE」のサイトもご覧ください。

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 先日、本校の体育授業でトランポリンが行われていることを記事にしました。

 左の写真は、昨日体育館で行われていた体育の授業です。何の競技か分かりますか〜。

 セパタクローです。セパタクローはバレーボールに似た競技で、手を使ってはいけません。21点ラリーポイント、2セット先取で勝負が決まります。
 本校は軽スポーツの用具もそろっています。このほか、インディアカの用具などもあります。ユニークな授業が展開されています。

 世界選手権陸上ベルリン大会(09)で見事に銅メダルを獲得した村上幸史選手。彼のステップに着目しました。

 この動画を見てください。最初に投げるのが「バシレフキス選手」、次が「村上選手」です。

 最後の3歩に注目してください。

 右投げであれば、最後の3歩は、「左」・「右」・「左」なのですが、村上選手は「右」が2回接地します。

 接地の順序で言うと「左」・「右」・「右」・「左」です (接地4歩前の「右」を引きずっているとみることもできます)。

 このステップは、やり投げの技術としてあるのでしょうか?。

 最初の「右」の接地は、つま先を引きずるようにしてステップしています。このステップにより、右が早く出て行くのを抑えています。最後の2ステップまで、左が先行し右をのこすかたちをつくっています。

 この動きがやり投げの技術にないとすれば、非常に巧妙な動きを取り入れていると言えます。

 そして、このステップは「ホッピング」の効果を生み出しています。「ホッピング」とはケンケンです。片足で距離を出して跳ぶ動作をさしますが、「ホッピング」は体幹(骨盤)の前傾を保つ効果があります。

 二軸動作的に言うと、このステップにより右軸をのこすとともに、早くからだが起き上がることを防いでいます。

 上の画像で分かりにくい場合は次の動画もみてみましょう。

 このステップ(まだ名称をつけてません・・すでにあれば教えてください)に酷似した動作を、ジャマイカの短距離選手らがスタートで使います。2歩目を引きずるように踏んでいきます。

 これも、前傾を保ちハムストリングのテンションを維持するためのものだと思われます。

 「やり投げ」については、今泉諭先生(群馬県立大間々高等学校)よりレポートを投稿していただきました。是非、ご覧ください。

http://www.namiashi.net/category/1257087.html

(投稿レポートのコーナーよりダウンロードしてください)

 世界陸上ベルリン大会、尾崎好美選手がマラソンで銀メダル。

 彼女の走りの特徴は、体幹のアーチにあります。中国の白雪選手とにデッドヒートの動画をご覧ください。両選手の体幹アーチが明らかに違います。

 アーチがあると骨盤は前傾します。アーチが小さいと後傾します。なかなか尾崎選手のように体幹アーチと骨盤の前傾を崩さずにマラソンを走る選手はいません。西洋人的なフォームです。

2009-07-17

 カンボジアには、『アプサラ』という舞踊が在ります。

 このアプサラの主要動作は、片足で立って微動だにせず、少しずつゆっくり動かしていく動作です。
手先や足先は、背屈(屈曲)させるのが基本です。

 ゆっくり動くことは、とても難しいです。このときに必要となるのが「身体軸」だといわれています。 「身体軸」というとらえ方や感覚は、アジアでは当たり前のこととして存在してきました。

  静的だからこそ、アジアには身体の軸という感覚が根付き、逆に、動的に動く踊りが多い西洋では、あまり動いている場合の軸感覚は無いのかもしれません。

 さて、アプラサの基本は、軸足(踏み脚)の膝を少し曲げて、お尻を突き出す姿勢だそうです。これを『ソンコット・クリアン』(重心を下に置く)と言うそうです。

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 この姿勢がゆっくり動くための基本です 

 あるプロ野球の監督さんが、出来るだけゆっくりスイングする練習を選手達にさせていた・・・・という話もあります。

 常歩・二軸動作のトレーニングにゆっくり一足長で走るLSDがあるのですが、ほとんどの方は途中で速くなってしまいます。

 どうもゆっくり動作することとスポーツのパフォーマンスには相関がありそうです。すばやく動ける選手は、超ゆっくり動ける。

 足関節を屈曲位に保ったり、膝関節を伸展させないことと関係があると思われます。私たちは、このような感覚を屈曲感覚と名づけました。

 ゆっくり動作するときと速く動くときには、この屈曲感覚が必要だと思われます。 

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 数年前より「二軸サッカー」を積極的に取りいれていただいた、浦和南高等学校サッカー部が20日(土)、準決勝で勝利し19年ぶりの高校総体出場を決めました。

 埼玉新聞の記事によれば「前半12分に先制を許したものの、蒸し暑さの中、時間の経過とともに足が止まった相手とは逆に、動きはむしろ鋭さを増していった。」とのこと。

 後半は相手を圧倒。終わってみれば6−1で圧勝しました。

 浦和南は「赤き血のイレブン」の主人公玉井真吾のモデル永井良和氏を輩出した名門中の名門チームです。

 常歩(なみあし)研究会の中村泰介氏も何度も足を運び、二軸サッカーの講習会などを開催してきました。

 「二軸を個人で取り入れている選手は多いが、チームとしての全国大会出場ははじめてだと思う」と中村氏。

 浦和南高校サッカー部の全国大会出場は2001年の全国高校選手権以来、高校総体出場は1990年以来です。

 今年のインターハイ「近畿まほろば総体」は、8月1日開会式、2日より競技が開始されます。浦和南高校サッカー部に注目です。

浦和南高校の初戦が決まりました。

8月2日   浦和南(埼玉) 対 草津東(滋賀)  

        12:00 橿原公苑陸上競技場

 草津東高校は滋賀県予選決勝で野洲高校を1−0で破っての出場です。好試合が期待されます。両チームの健闘を祈念します

 浦和南高等学校は3−1で草津東高等学校に敗れました。しかし、浦和南イレブンの柔らかい動きに目をひかれました。両チームの皆さん、すばらしい試合をありがとうございました。

インターハイ『良県が主催です。8月1日開会式で、2日に第1試合が予定されています。

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