体育坐り

これまで数人の方々から日本の体育授業で採用されている「体育坐り」についてたずねられました。「あの坐り方をさせていいのでしょうか?」というような「体育坐り」について懐疑的な意見が多いようです。少し調べてみますと、この「体育坐り」は昭和40年に作成された『集団行動指導の手びき』がきっかけとなって全国の学校で採用されていったらしいのです。
どのような経緯でこの坐り方が採用されたかはわかりませんが、子ども達のカラダにいい影響が及ばないことは想像できます。腰が立ちにくい日本人がこの姿勢をとれば、ますます胸が閉じ骨盤は後傾してしまいます。
また、ある方から「あの坐り方は元々、奴隷や囚人にとらせた姿勢ですよ」と教えていただきました。古代エジプトのレリーフには異民族の奴隷を「体育坐り」させているものがあるようです。
子ども達は学校で教わることは「正しい」とイメージします。「気をつけ」と同様にこの姿勢が「正しい」「カラダのよい」などのイメージをもって生活していくことを想像するととても残念です。再考の必要があると思われます。