第63回全日本学生剣道優勝大会

2015-10-27
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 九州共立大学剣道部は第63回全日本学生剣道優勝大会(2015年10月25日、日本武道館)に出場しました。一回戦で中央大学に1−5で敗れました。ご声援ありがとうございました。(優勝は筑波大学、準優勝鹿屋体育大学、第3位中央大学・日本体育大学)

 しかしながら、指導者としては収穫のあった大会でした。左荷重の剣道を実践した選手は互角に戦うことができました。さらに、右荷重の選手をさらに強くする方策が見えてきました。右荷重傾向の選手のなかには左荷重にするのではなく、逆に右荷重を強くするといいと考えられます。つまり、中途半端な荷重では動けないということなのかもしれません。

 来年向けて、新たな課題を与えていただきました。ありがとうございました。

 11月8日(日)には女子が全日本女子学生剣道大会に出場します。ご声援をよろしくお願いもうしあげます。

アベックで全日本学生剣道へ・・・。

2015-09-14
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 9月12日(土)に開催された、全九州学生剣道大会・同女子剣道大会で九州共立大学は、男子は準優勝、女子は5位(敢闘賞)で全日本学生剣道大会にアベック出場が決定しました。

 剣道部全体に「左荷重」の指導をはじめて一年あまり、その成果がでた形ですが、学生によって「左荷重」への適応度が異なるため春から少しずつ「右荷重」に戻して調整しました。稽古法で「右荷重」の内容を多く取り入れると「左荷重」の適応がある選手の調子が落ちてきます。集団を指導する難しさを痛感しました。

 男子は10月25日(日)、女子は11月7日(日)に全日本大会が開催されます。

肩の動き・・・

2015-08-28
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 常歩研究会を愛知県小牧市にある五体治療院で開催。

今回は次回出版される本の座談会でした。内容は主に肩。以前から検討していたのですが、武道や武術には

上肢が動くときに肩甲骨は動かない方がいい・・・

という教えがあるのです。肩甲骨が固定されることによって上肢は素早く動く、上肢と肩甲骨が連動して動きすぎるとよくないことが明確になってきました。

場合によってはそれらは逆方向に動くことが必要です。そして、その作用は上腕の回旋とリンクしているようです。常歩にまた一つ重要な要素が加わる気配です。

プロジェクト5(ファイブ)

2015-08-10

 当研究所は元阪神タイガースの赤星憲広氏が社会貢献のために活動している「Ring of Red〜赤星憲広の輪を広げる基金〜」に間接的にお手伝いをさせていただくことにいたしました。

 「Ring of Red〜」に競輪界をリードする浅井康太選手(31=三重)が参加しています。浅井選手は本年度から「常歩(なみあし)式スポーツ上達法」などの共同著者であり、愛知県小牧市にある五体治療院院長の小山田良治氏とともに「プロジェクト5(ファイブ)」を立ち上げました。これは「Keep Left」というオリジナルデザインTシャツの販売利益全額で、社会福祉などに貢献しようという活動です。この「プロジェクト5(ファイブ)」に「常歩無限」がデザインされたTシャツを出品することにいたしました。

 「Ring of Red〜赤星憲広の輪を広げる基金〜」の詳細はこちら。

後歯下駄で「けん玉」

2015-07-06

 当研究所では、5月より「後歯下駄」をご紹介させていただいています。この下駄は長年、プロの選手らに薦めてきた下駄なのですが、関係の了解を取りつけ皆様にご紹介しております。

 まず、最初は壁に触れたり、人に支えてもらいながら立つトレーニングをします。しばらくすると、一人で立つことができるようになります。最初から立てる方もいますが・・・。それだけでも立位の姿勢が整いますが、さらに歩行は走行などのトレーニングを行います。

 さて、先日、この下駄を履くと「けん玉」の上達が早いとのご報告を受けました。動画をご覧ください。下駄を履いて静止することも難しいのですが「けん玉」を操っています。

 踵(かかと)に乗らないと後歯の下駄は履けませんから、当然膝の動きを自然と覚えることになります。それぞれ、下駄を使ったトレーニングを考案していただくといいと思います。

後歯の下駄と姿勢

2015-06-23
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 当研究所で後歯の下駄を皆様にご紹介して一か月半。

 シューズのサイズ・ワイズ(2Eなど)・足の特徴などから、ベテランの職人さんが鼻緒の強さなどを調整してお一人お一人にぴったりの下駄を作成していただけます。

 この下駄に乗ると「二軸・常歩(なみあし)」の元である「屈曲動作」に必要な身体操作の基礎が身につきます。

 例えば、姿勢・・・・。姿勢の調整には様々な方法がありますが、この下駄を履いて立つと見事にその方の理想的な姿勢を知ることができます。

 左の写真は、一昨年の全日本陸上競技学生個人選手権ハンマー投げの優勝者、倉田直人選手(九州共立大学出身)です。ハンマ投げはカラダの軸をつくることが必須です。この下駄を紹介したことろ

「こんなスゴイものをなぜ今まで教えてくれなかったのですか・・」

という感想とともに自分のトレーニングに取り入れました。

 現在(2015年6月23日)、ご注文が殺到しておりますので、一時受注を見送らせていただいております。近日、受注を開始します。

2015.剣道世界選手権大会に思う

2015-06-01
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 (写真は産経ニュースよりhttp://www.sankei.com/sports/news/150531/spo1505310064-n1.html

 剣道の第16回世界選手権最終日は31日、東京・日本武道館で52カ国・地域が参加して男子団体戦が行われ、決勝で日本が2−1で韓国に競り勝ち3連覇。

 日本は準々決勝でブラジル、準決勝でハンガリーを5−0で下し危なげなく決勝へ。決勝は大方の予想通り韓国との対戦。昨年の全日本選手権を最年少で制した竹ノ内佑也(筑波大)が先鋒を務め面で1本を奪って先行、次鋒は敗れた後、中堅の正代正博(警視庁)が小手を2本決めて勝ち越し。その後、副将と大将が引き分けた。

 今回の全日本チームは力が落ちているという下馬評もあった。しかし、韓国チームとの地力の差は明らかだった。前回以上に差があったように思う。

 しかしながら、私たちが思案しなければならないのは、これだけの地力に差がありながら僅差の優勝ということなのだ。言いかえると、競技としての剣道は実力が明らかに上位でも勝利を得るとは限らないということ。私を含めて日本の剣道関係者がオリンピックへの参加に消極的であることに象徴されるように、競技化には反対している。しかし、競技化は年々進んでいるように感じられる。競技として一線を画して剣道を発展させることは可能なのか。

 大将の内村選手、明らかに相手の間合いと技を見事に見切っていた。世界選手権の優勝かかかっているとすれば、昨日の試合以外に戦法はないであろう。もっと、堂々と戦え・・というのは酷である。最高の試合だ。

 私たちは、若い剣士や少年剣士が、さらに剣道の伝統を受け継げるような方策を練る必要がある。もっと、正々堂々と、そして地力が評価されるルールを皆で知恵を出し合ってつくる必要があるのではないか。剣道は競技ではないというのは簡単だが、今のルールで勝利を絶対条件として送り出される日本選手の心中を思うと涙がでる。

 若い剣士たちが国を背負って堂々と戦える競技としての剣道をつくる必要なないのか。そろそろ、競技としての剣道と真摯に向き合う時期にきていると思うのは私だけだろうか・・。

左荷重の成果か??

2015-05-12
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 5月9日(土)に開催された「第48回全九州女子学生剣道選手権大会」において、本学剣道部、中島美慶選手がベスト8入りを果たし敢闘賞を獲得。6月27日(土)に大阪で開催されます全日本女子学生選手権大会に出場します。

 昨年度から「しない」の振り上げ直前と振り上げ時に「左荷重」になるように指導してきました。言い換えると、上肢と下肢の協調ですが、中島選手は入学時から上下肢の協調ができていました。さらに、「左荷重」の稽古で右足の離れが早くなったようです。右足の離れとは、右足が動くタイミングが早くなるようです。

 ただ、今の大学生は典型的な「現代的歩行」をしていますので、さらに効果を出すためには、やはり「歩き方」を変える必要があるかもしれません。

 また、先日の大会で間合いについて気づいたことがあります。一足一刀の間合いよりかなり近い間合いに、相手が打突できない間合いがあるように思えてきました。若い世代で試合で成果を上げている剣士は無意識のうちに、その間合いを知っているのではないかと思います。

毎日新聞広告「健康で長生きしたけりゃ、膝を伸ばさず歩きなさい」

2015-03-31

 拙書(新刊)「健康で長生きしたけりゃ、膝は伸ばさず歩きなさい」(東邦出版、税込1,512円)が昨日(3月30日)の毎日新聞に大きく広告をだしていただきました。

 「刺激的なタイトルですね〜〜」「ウォーキング界に喧嘩をうるようなタイトルですね」・・・などなど、タイトルについての反応が多かったのですが、膝を上手く曲げて歩く(動作)することは、合理的な歩行(からだにやさしい歩行)を身につけるためにはとても大事なことです。

 現代人は、専門家も含めて、その歩きを知りません。

 このタイトルに関しては共同研究者である小山田良治氏ともメールを交わしたのですが、膝を前方に送り出すことに関しては研究所として絶対の自信がある・・・という結論に・・・。

 この理論構築もすでに終わっています。着地脚の膝を伸ばすことが正しいという傾向にあった歩行動作の基本が覆ると思います。

 ただ、私がこの10年間、一環として言い続けてきたことは、

「正しい歩き方などない」

ということなんです。歩行は移動手段。レンタカーを借りるときにはその目的によって車種を変えますよね。荷物を運ぶときにはトラックや軽トラを、家族で旅行をするときにはワンボックス・・・というように。歩きも同様なんです。

 目的によって歩き方は違うのです。膝を伸ばす歩き方が間違っているのではありません。用途によって歩き方を変えることが大事。その中の一つが、「膝を伸ばさず歩く」という歩き方なのです。

 歩きの技術を学べば、人生がもっと楽しくなると確信しています。

卒業式・卒部式

2015-03-20
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 本日20日は九州共立大学の卒業式。卒業式後の学部学位授与式終了後にゼミで写真撮影。

 彼らは2年生から接しているので感激もひとしおです。入学前の3月に東日本大震災があり、得体のしれない不安感をいだいたままの大学生活開始だったのかもしれません。

 よく、卒業して社会にでると、「学生の時のように甘くはない」「荒波が待っている・・」などといわれますが、そんなことはありません。どこに行っても自分自身が誠意を尽くせば、まわりは誠意をもって接してくれます。助けてくれる人が必ず現れます。心配しないで堂々と、自分の与えられた環境を楽しんでください。


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 学位授与式の後は、剣道部の卒部式、私が剣道部をあずかって3年ですので、彼ら卒業生は途中で指導者が変わりました。戸惑うことも多かったと思います。社会人になると稽古ができない期間が必ずあります。しかし、その時でも剣道具を竹刀の手入れだけは怠らず、いつでも稽古ができるように・・・と話しました。そして、いつでも道場に戻ってきてください。

 剣道を通じて多くの仲間をつくってください。そして、有意義な人生を送ってください。皆さんの健康とご多幸を祈念しています。

Important Things to Know About Your Body as a Bowler

2015-02-17

ボウリングプロコーチの有元勝氏とともに米国の「ボウリングディスマンス」に投稿しておりました記事「Important Things to Know About Your Body as a Bowler」が掲載されました。

 私がボウリング動作に興味を持ちはじめたのが3年前。その後、有元コーチと知り合いボウリング動作について身体動作の観点から研究を進めることとなりました。

 まだまだ、拙い実践と研究ではありますが、このような形で米国の雑誌に紹介していただいたことを心よりうれしく思います。有元コーチはじめ翻訳していただきました田中純恵氏、記事を取り上げていただいた「ボウリングディスマンス」の発行人兼編集長のビル氏、そしてボウリング関係者の方々に深く感謝いたします。今後も浅学ではありますが、身体動作に関する研究をつづけ、皆様のお役に立てれば幸いです。

ボウリング談義

2015-02-12
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 2月10日(火)・11日(水)は下関に連泊。ボウリングの有元コーチのセミナーに同席させていただきました。

 10日(火)の夕刻からは、有元コーチ・榎田勝志氏(LTB代表取締役社長、日本プロボウリング協会のアドバイザー、インストラクター部会委員)・日坂義人氏(ヒサカショップ代表、ドリラーの第一人者)・本田博照プロ本間なるみプロ・高屋由起子氏と会食。ボウリング談義を交わしました。

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 翌11日(水)は、急遽ボウリング動作に必要なトレーニングやストレッチの講習会をさせていただきました。最近、分かってきたことは、ボウリングのステップには順回転歩行が有効であるということ・・。

 5歩助走の2歩目でボールの重さを支えられないボウラーは、順回転歩行をマスターすると比較的容易に2歩目でボールを支えるタイミングを習得できる傾向のあるようです。

 有意義な出会いがあり、充実した二日間でした。皆さま、ありがとうございました。

五体治療院へ

2015-01-31
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 今日は午前7時に神田の宿をでて新幹線で名古屋へ。目的は久しぶりに五体治療院(小山田良治代表)を訪れること。身体動作に関しては関西大学の小田伸午先生と小山田良治氏に教えていただき、これまでやってきました。

 今回も小山田氏に様々なヒントをいただきました。また、行くたびに新しいトレーニング方法を開発されていてプロ選手に治療だけでなく動作指導もされています。

 写真は、競輪の白井美早子選手(大阪・102期)。左重心のトレーニングに熱心に取り組んでおられました。

 有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。バックに見えるのは、治療院に通う選手が以前獲得した競輪グランプリの賞金・・・・・・・・・。

稲吉優流(いなよし・まさる)氏と・・・

2015-01-30
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 今日(30日)は新刊「命知らずで長生きしたきゃロコモ歩きに変えなさい」(仮題)の写真撮影。午後1時から新宿区の東邦出版社で撮影の後、柔芯体メソッドの創始者でご本人はプロダンサーそして武道家でもある稲吉優流氏とお会いしました。以前から、是非お会いしたいと思っていた方です。

 お会いした瞬間から、すでに何度もお会いしているような不思議な感覚。そして、カラダや動きについての話は尽きることがありませんでした。

 スポーツなどで優秀な選手は体幹を固めているように見えることがあります。しかし、その「かたさ」とは体幹の筋群をかためているのではなく、体幹が十分に柔らかさを発揮したときにかたく見えるのだと思われます。稲吉氏も同様にお話をされていました。ボウリングの櫻井眞理子プロも同席されて有意義な時間になりました。

 稲吉氏とは今後活動をコラボすることが多くなりそうです。

日本剣道形と常歩

2015-01-29
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 昇段審査を前に学生に形の指導。審査前に付け焼刃的に指導しなければならないのは剣道の指導者としては失格なのかもしれません。剣道と形は車の両輪といわれるが、実際はそうなっていないのが実情です。

 日本剣道形に現われるような「足はこび」は剣道の現代的打突法では難しいと考えられます。その原因は、右荷重が基礎となっているために「踏みこみ足」以外の足運びになりにくいからです。

 10年ほど前に「常歩剣道」を習得する期間、毎日のように形を「一人稽古」していました。形にあらわれる「足はこび」は、常歩を習得することのよって実践でも生かすことができるようになります。そして、なぜそのような足運びになるのかが明確にわかるようになってきます。例えば、小太刀の仕太刀、2本目は右足から、3本目は左足から元にもどるのですが、なぜそうなるかは常歩の原理で形を行うとすぐにわかります。

 日本剣道形の習得には常歩の原理が不可欠です。

卒業研究発表会

2015-01-24
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 本日は本学スポーツ学部の卒業研究発表会でした。まずは、開会式で照屋学部長のご挨拶。その後は、10会場に分かれての発表。木寺ゼミからは12の演題が発表されました。

「ハンマー投げの技術史」    阿部哲太       
「たばこが身体に及ぼす影響」    光延 輝       
「オリンピックの歴史に関する研究 -その経済効果に着目して- 」   柳迫 大樹      
「テニスにおけるフォアハンドの技術の変遷」    在永 昇洋        
「テニスの歴史について」    伊東直哉       
「プロサッカークラブの地域密着型の重要性について〜松本山雅の誕生から現在の歩み〜」    森野健太       
「スポーツ現場における体罰的指導について」    熊本哲也    森 一貴    
「バレーボールの歴史」    坂元愛美    志垣祐衣    四本芹那
「スポーツと武道の競技価値観について」    田上 耕平      
「日常生活において効率がよく負担が少ない姿勢・動作」    水野瑛仁    田中航   
「護身術についての考察」    若師 竜之介        
「ハンマー投げにおける回転方向の考察」    倉田直人

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 上の写真は水野・田中両君による「日常生活において効率がよく負担が少ない姿勢・動作」の発表です。さまざまな日常生活の動作等を文献で調査し厳選して論文にしていました。興味深い発表でした。発表会には2年生・3年生も参加。来年・再来年に向けてスタートしてください。

寒稽古

2015-01-23
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 武道には「寒稽古」「暑中稽古」というような稽古法が伝わっている。当然、本学(九州共立大学)剣道部も寒稽古を実施。今年は「かかり稽古」の時間を増やした。最終日の今日は90分間、「基本」と「かかり稽古」のみ。「かかり稽古」でもどうにか上肢と下肢の協調が保たれるようになってきた。竹刀の振り上げは左で踏むことが大切。部員の成長を祈ります。

本田博照プロ来学

2014-05-13
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 山口県の本田博照プロ(ボウリング)が来学されました。先日、青山エースレーンで開催された「有元塾」でお会いし「二軸動作」に興味を持っていただきました。

 歩行動作やストレッチ・トレーニング方法など懇談も含めて90分ほどカラダを動かしていただきました。本田プロは野球の投手のご出身で学生時代はプロも注目する右腕。右ひじを痛められたこともあってボウリングに転向。

 左右の荷重傾向は投手の特性がそのまま残ってました。その左右傾向を変えるトレーニングをお教えしました。ボウリング選手へのはじめての動作改善指導でしたが、有意義なことを学べました。ありがとうございました。

勝利至上主義の功罪を問う

2014-01-31

 先日掲載しました「体罰問題を考える」の記事をご覧になった毎日新聞から「武道論」の授業の取材を受けました。

 まず、体罰という用語に違和感があるので、私は「暴力的指導」を言っています。本来、「罰」とは「罪」を犯した時に科せられるもので、武道・スポーツ現場の指導ではなじまない言葉だと思われます。

 取材当日は、勝利至上主義が「暴力的指導」を誘発しやすいことをテーマとしました。なぜ「武道論」で取り上げるかというと「武道」の評価体系には「勝敗」とは異なる「体系」があり、それを取り戻すことが「暴力的指導」を克服する一つのカギであると考えているからです。

 明確な回答はありませんが、学生一人一人が真剣に取り組んでもらいたい課題です。

(画像をクリックするとPDFでご覧いただけます)

講習会「錯覚のスポーツ身体学」(大阪・桜宮高等学校)

2013-11-22
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 22日は桜宮高等学校、体育科・スポーツ健康科学科の2、3年生対象に、講習会を行いました。日頃から、体育・スポーツの専門的な授業などを受けていることもあり、彼らの理解力もすばらしく、熱心に受講していただきました。写真は、外旋立ちの効果についての簡単な実験です。

 体育科・スポーツ健康科学科は、来年度より人間スポーツ科学科に生まれ変わる予定だそうです。桜宮高等学校のますますのご発展を祈念します。

なみあし無限
驚異のスポーツ上達法

「剣道なみあし流」